1 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:24:40.29 :B0NifoAc0

独自設定・独自解釈・キャラ崩壊あり。短編集……かなぁ?

無事にスレ立ったら続けます。


2 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:27:25.27 :B0NifoAc0

モバP「(ふと気になった)」

モバP「(『属性は自己申告制』と言われている中、それでもクール力の高い子達はどこまでクールで居られるのか)」

モバP「(もちろん気になったから、という理由でドッキリ番組などを作るつもりはない。キャラクターというものはアイドルという職業において簡単に崩してはいけないものだ)」

モバP「(しかし。しかしである)」

モバP「(プロデューサーである俺が、彼女たちの魅力を一部の側面しか知らないのはどうだろうか?)」

モバP「(すべてを活かせるかどうかわからない。だからこそ、少しでも彼女たちの魅力を知り、世に出すことは俺の使命なのではないか?)」

モバP「(違う。そんな小難しいことじゃない。俺はプロデューサーとして、彼女たちの理解者として、できるだけ多くのこと知りたいんだ!)」

モバP「って言う言い訳を思いついたんでちょっとハラスメント間違えたいたずらしますね」

ちひろ「何言ってんの?」


3 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:29:55.35 :B0NifoAc0

モバP「いや、気になりません? 明らかに年相応じゃないおしとやかな子とか、クール&ミステリアスな子とかがハラスメントされたらどうなるか」

ちひろ「(ぶっちゃけ喜ぶ気だけながするので)あんまりですねぇ」

モバP「えー。ちひろさんノリ悪いですよ」

ちひろ「当然です。ってかハラスメントって言っちゃってるし。大ごとになったらどうするんですか?」

モバP「だ、大丈夫……限度は考えるし、週刊誌にはすっぱ抜かれないようにするから!」

ちひろ「事務所の空気の方が問題なんだよなぁ」

モバP「え、どゆこと?」

ちひろ「あなたには当分わからない話ですよ。とにかくダメです。だいたいなんで私に言うんですか」

モバP「協力してくれないかなって」

ちひろ「するわけないでしょ……なんで他の子たちといちゃいちゃするの見せられなきゃいけないんですか」


4 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:33:20.24 :B0NifoAc0

モバP「大丈夫! ちゃんとちひろさんにもメリット用意しましたから!」

ちひろ「またお金とかガチャとかですか? はーやだやだ。Pさんは私のこと何もわかってない。そんなもので私が靡くなんて思ってるんですか?」

モバP「あれ、マジか……頑張ってペア温泉チケットと専務から『いつでも休みとっていいよ。ついでに誰でも休みに巻き込んでいいよ』チケットもらったんだけどな」

ちひろ「いつ決行する? わたしも協力する」

モバP「千川院。……やらせないでくださいよ。ってか急に手の平返しましたね」

ちひろ「いえ、お休みが欲しかっただけですよ? 他意はありません」

モバP「はぁ、それは別にいいんですが」

ちひろ「ところで質問なんですが、誰でもって言うのはどの範囲ですか?」

モバP「さぁ? 専務の決済で降りるレベルなら大丈夫じゃないですか?」


5 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:37:29.74 :B0NifoAc0

ちひろ「具体的には?」

モバP「うーん、よほど忙しくなければうちの所属アイドルなら大丈夫じゃないですか?」

ちひろ「アイドル以外は?」

モバP「食いつくなぁ……トレーナーさんとかですか? まぁアイドルじゃない方がむしろ休み取りやすいし、大丈夫かと思いますよ」

ちひろ「はい交渉成立。もう取り消せません。さぁそのプラチナチケットを渡してください」

モバP「めっちゃグイグイ来よる。はい、正真正銘に専務お墨付き、おやすみ+巻き込みチケットどうぞ」

ちひろ「っしゃあ!」

モバP「そんな嬉しいんですか……だれか(アイドルとか)一緒に行きたい人がいたんですか?」

ちひろ「はい、どうしても(あなたと)行きたかったので」

モバP「そんなにですか。まぁ、俺もちひろさんも利害が一致してWINーWINって事にしておきましょうか」


6 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:41:53.59 :B0NifoAc0

ちひろ「(しかし、専務はなぜこんなものを? って、裏面に専務の休み書いてるじゃん。これをPさんに渡して、でもPさんは私に……うわぁえっぐ。まぁ容赦なく使わせてもらうけど)」

モバP「今度、改めて専務にお礼言っておこう。ちひろさん喜んでましたって」

ちひろ「ダメです」

モバP「え、なんで?」

ちひろ「言えません。ですが、絶対にやってはいけません。そんなことしたら、大変なことが起こります。いいんですか? 本当にいいんですか?」

モバP「具体的に何が?」

ちひろ「事務所で大惨事大戦が発生します」

モバP「大惨事大戦」

ちひろ「命燃やして戦え乙女」

モバP「戦うな乙女」


7 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:46:07.91 :B0NifoAc0

ちひろ「それが嫌なら誰にも何も言ってはいけません」

モバP「わかりました」

ちひろ「(何とか黙ってもらうようにできましたが……ついでに内緒の関係になることができました♪ きゃあきゃあ♪)」

モバP「まぁいいや。だいぶ脱線してしまいましたが、そろそろハラスメントしていきますよ!」

ちひろ「まだやる気はでませんが、約束したからにはきちっとやりますよ。でも具体的に何をすればいいんですか?」

モバP「あぁ、具体的に何をしてほしい、ってことはないですよ」

ちひろ「どういうことですか?」

モバP「ハラスメントなんてちょっと間違えれば犯罪ですからね! やばいことになる前に、やりすぎだと思ったら止めてもらうよう見張っていただきたいのです!」

ちひろ「はいわかりました。ストップ。終了」

モバP「まだ始まってもないんですが!?」


8 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:49:11.20 :B0NifoAc0

ちひろ「ハラスメントなんて間違えなくても犯罪じゃん……」

モバP「そこは、まぁ、アイドルとPの信頼感とかでごにょごにょと。あと、素の反応をしてほしいから、この部屋を空けてて欲しいんですよ」

ちひろ「別室でモニターで監視ってことですか?」

モバP「そういうことです。いざとなったら乱入してもらうので、隣の部屋ですけどね」

ちひろ「仕掛け先の人選によっては、全部乱入していかなきゃならないかもしれませんね……誰にするつもりなんですか?」


9 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:53:05.56 :B0NifoAc0

モバP「まず、水木さんとこの聖来さん」

ちひろ「ほんのり怪しい気がしますが、まぁ大丈夫ですかね」

モバP「西川さんとこの保奈美ちゃん」

ちひろ「この子、一応16歳なんだけどなぁ」

モバP「高峰さんとこののあさん」

ちひろ「たしかに反応が想像できませんね」

モバP「吉岡ちゃんとこの沙紀ちゃん」

ちひろ「おぉ、意外なところが来ました」

モバP「八神さんとこのマキノちゃん」

ちひろ「攻めますねぇ、大丈夫だとは思いますが」

モバP「これで終わりです。以上5名。時間差で事務所に来てもらうように声かけてます」


10 :◆71NsoKrlNY :2019/02/05(火) 22:57:47.21 :B0NifoAc0

ちひろ「……なんか、こういったらあれですけど。少し方向性は違いますが、クールって言われる方々の中でも本当にクールに方ばっかりですね」

モバP「ハラスメント関係なく、ちょっと違った一面を見たいってのは事実ですから。本当はもうちょっと呼びたかったんですが、時間と予定の都合で断念でした」

ちひろ「なるほど。しかし、なんというか、ホントに、えぇ」

モバP「どうしました? なんか『あぁーヤバそうな子が来なくてよかった! 蒼とか苺とか25歳児とか未婚の未亡人とか来なくて助かった!』みたいな顔してますよ」

ちひろ「ちょっと察し良すぎるしほぼ答え言ってません?」

モバP「これでもアイドルのプロデューサーですからね! 察しは良いほうだと思ってますよ!」

ちひろ「めっちゃ鈍感なくせにその自信はどっからくるのか……」

モバP「じゃ、そろそろ別室待機でお願いします。もうすぐ来るかと思いますので」

ちひろ「はーい。ヤバそうになったら容赦なく止めますので。じゃ、せいぜいやりすぎないようにしてください」

モバP「任せろ!」


16 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:14:35.82 :B0NifoAc0

Case1:アクティブクール 聖来さん

聖來「おはようございまーす」

モバP「お、おはよう。すまんな、朝から呼び出して」

聖來「いいよいいよ。こういうお仕事だもん、連絡もらえるだけでもありがたいって思わなきゃ」

モバP「そう言ってくれると助かるよ」

聖來「で、今日は何の仕事? ダンスだったら嬉しいなー。あ、ライブだとかなら尚嬉しいけどね」

モバP「そりゃ良かった。あんまり大きな箱じゃないが、ライブに出演してもらおうかと思ってる」

聖來「ホント!? やった!」


17 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:19:07.59 :B0NifoAc0

モバP「気持ちはわかるが、事務所でぴょんぴょん跳ねるな。今日はそのライブについて、今後の方向性について打ち合わせだ」

聖來「あれ、でも何でわたしだけ? 流石に単独ってことはないよね」

モバP「本人の意思確認なしに全員呼んで、『実はやりたくないのに言い出しづらい』みたいな環境作ったら嫌だからな」

聖來「あー確かにそうだね。ライブなら嫌だっていう子はいないと思うけど」

モバP「まぁその辺は実際の内容聞いてから判断してくれ。じゃ、そっちに座るか」

聖來「はーい。って、ちひろさんは?」

モバP「しばらく席外すって言ってたな。俺の話は30分くらいで終わるから戻ってこないかも」


18 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:21:56.92 :B0NifoAc0

聖來「……あれ、二人っきり?」

モバP「ん、なんか問題あったか?」

聖來「う、ううん、何でもないよ。それじゃ話しよっか」

モバP「おう。悪いんだが、そっち寄ってくれる?」

聖來「え!? 隣座るの!? こういうのって普通、前に座るんじゃない?」

モバP「一緒に資料見れるようにしたほうがいいだろ?」

聖來「そ、それはそうだけど……わかった。よいしょ」

モバP「ありがとうな」


19 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:25:01.64 :B0NifoAc0

聖來「(なんか今日のPさん、妙に近いような?)」

モバP「(よし、近くにこれたな。さて、ここからが本番だ。まぁ一人目だし、まずは王道でいこう)」

聖來「で、Pさん、どんなライブを考えているの?」

モバP「ああ、このライブは地方のライブハウスでなーー」

モバP「(とか言いつつ、聖來の脇を)」

さわっ

聖來「うひゃあ!?」

モバP「おお、かわいい声が出た」


20 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:29:38.34 :B0NifoAc0

聖來「え、なに、なんなの!?」

モバP「ドウシターキュウニオオゴエタシテー(棒読み)」

聖來「……Pさん?」

モバP「……なんでしょう?」

聖來「いまの、わざとでしょ」

モバP「何の話かなー? P、よくわかんないなー」

聖來「Pさんっ!」

モバP「うわぁ!?」

聖來「とぼけちゃだめだよ! 今、私の……その……ここ!! わざと触ったよね!?」


21 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:32:42.04 :B0NifoAc0

バP「はい、触りました! 聖來の脇を触りました! すべすべしてそうな脇を触りました! すいません!」

聖來「そんなに何度も言わなくていいよ!? ……もー。ダメだよ、そういうことしちゃ」

モバP「あれ? あんまり、その、怒ってない?」

聖來「今のでもとぼけてたらホントに怒ったかもしれないけど。でも、ちゃんと認めてくれたからいいかなって」

モバP「おおぅ、すげぇ優しいな」

聖來「でも! そういうことは、気軽にしていいことじゃないよ。人によっては、今のすごく傷つくんだから」

モバP「……はい。すいません。反省します」

聖來「まったく。私は、まぁ、なんと言うか、そんなに嫌な気はしないけど」


22 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:35:42.49 :B0NifoAc0

モバP「あの……聖來さん」

聖來「なに?」

モバP「今の、ほかの子にやったらまずかったりします?」

聖來「は? ほかの子にもしてたの?」

モバP「いいえ! (まだ)してません!」

聖來「なら、いいんだけど……うーん、怒る人はいないだろうし、スキンシップとして許してくれる子ならいいとは思うけどね」

モバP「ほっ」

聖來「なに安心してるのか知らないけど。さっきも言ったけど、相手によっては……それこそ、未成年の子たちにしたらホントにダメだよ。私も擁護しきれない」


23 :◆71NsoKrlNY :2019/02/06(水) 23:39:21.43 :B0NifoAc0

モバP「も、もちろん! ほかの子にはしないって!」

聖來「……さっきみたいなことするの、わたしだけ?」

モバP「(今のところ)聖來だけだよ! だから許して」

聖來「……しょうがないなぁ。今回は特別に許してあげる!」

モバP「ありがたや。ありがたや」

聖來「調子いいんだから。……そのうち、いっぱいさせてあげるから。だからもうちょっとだけ、我慢してね♪」


29 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 21:45:32.18 :B0NifoAc0

Case2:エレガントクール ほなみん

モバP「怒られるのは久しぶりだったなぁ。いや、聖來は年下だからちょっと情けない気もするけど」

保奈美「何が情けないの?」

モバP「うぉあ! びっくりした! あれ、いつから部屋の中にいたんだ?」

保奈美「ついさっき。挨拶しても気づいてもらえなかったけれどね」

モバP「う、すまん」

保奈美「ううん、気にしなくていいわ。さっきの面白い反応でチャラってことにしてあげる♪」

モバP「からかうなって言いたいが、こっちに非があるから言いづらいなぁ」

保奈美「ふふっ、ごめんなさい。ちょっとかわいいって思っちゃったから」


30 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 21:51:44.73 :B0NifoAc0

モバP「かわいい? 俺がぁ?」

保奈美「ええ。年上だし、普段は頼りになる人が悲鳴あげるんだもの。ギャップ萌えってやつかしら」

モバP「うーん、まぁ保奈美に悪く思われてないならいいんだが。ちょっと恥ずかしいな」

保奈美「少し珠美ちゃんみたいだったわよ?」

モバP「うっそだろ、あの小動物と同じ扱いかぁ……あ、小動物ってのは、いい意味でだからな? だから本人に言うなよ?」

保奈美「えー? どうしよっかなー?」

モバP「ホント頼む。一回からかいすぎて、低空ドロップキックからのフライングボディプレス食らったんだよ」

保奈美「Pさんにとってはご褒美なんじゃない?」

モバP「蹴りは痛かった……しかも飛びついてきたあと、他のチビ達が遊んでると勘違いしてめっちゃ乗ってきてなぁ」


31 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 21:55:52.60 :B0NifoAc0

保奈美「ふーん、人気ね。ちょっと妬けちゃうかも」

モバP「俺から言わせりゃ大人ナメんなって感じだよ」

保奈美「16歳の女の子からかってたら、大人って言えるのかしら?」

モバP「16歳かぁ……珠美も保奈美も同い年なんだよな。こんなに違うもんかねぇ」

保奈美「Pさんもわたしのことおばさん臭いとかいうつもりなの?」

モバP「んなわけあるか。そうじゃなくて、お淑やかっていうか、大人っぽいっていうか」

保奈美「ふふっ、褒めてくれてありがとう♪」

モバP「その落ち着きと仕草が大人っぽいんだよなぁ」

保奈美「まぁ、それはいいじゃない。今日は私を口説くために呼んだんじゃないんでしょ?」


32 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:00:22.13 :B0NifoAc0

モバP「このまま楽しく会話してたいが、仕事はちゃんとさせてもらうよ」

保奈美「じゃあ、先にやることやりましょうか。どんなお仕事させていただけるのかしら?」

モバP「ライブの仕事だよ。ダンスもあるが、ステージで歌ってもらう仕事だ」

保奈美「あら、素敵ね♪ 歌を歌わせてもらえるなんて、あなたについてきてよかったわ」

モバP「気が早いって。感謝してくれるのはうれしいが、中身を見てからな」

保奈美「そうね、まずは見させてもらうわ。隣、座るわね」

モバP「(お、隣に来た。これはハラスメント……じゃない、スキンシップ取りやすいな。でも、同じパターンじゃつまらんしどうするか……そうだ)」


33 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:05:32.44 :B0NifoAc0

保奈美「へぇ、あんまり大きくはないけど、客席と近いのね。でも天井は高そうだし、いい場所だわ」

モバP「そうだろ? 自分でもよく押さえられたと思うわ」

モバP「(とかいいつつ……保奈美の膝にドーン! 膝まくらいえーい!)」

保奈美「あら?」

モバP「どうした、ステージに問題でもあったか?」

保奈美「……いいえ、問題ないわ。さぁ、このまま説明してもらってもいいかしら?」

なでなで

モバP「(頭をなでてきた!? 受け入れてるだと!?)」


34 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:13:31.28 :B0NifoAc0

保奈美「あら? どうしたのかしら、書類に不備でもあった?」

モバP「……いや、なんともないわ。じゃ、日程とか段取り話していってもいいか?」

保奈美「……そっか、私を選んでくれるんだ。かわいい。いい子ね」

「もう離さないわ」

モバP「っっっ!?」

モバP「(なんだ!? 急に寒気が!? まるで狩人の罠にかかってしまったような、取り返しのつかない感じがする!?)」

モバP「あー保奈美、すまん、ちょっとよろけてしまったみたいだな。体起こすからちょっとどいて」

保奈美「いやよ」


35 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:21:21.39 :B0NifoAc0

モバP「保奈美……さん?」

保奈美「間違えた。ダメよ。疲れているんでしょ。このまま横になってて?」

モバP「いやでも」

保奈美「いいから」

モバP「だから」

保奈美「いいから。安心して。私はずっと、あなたのそばにいるわ。ずっと……ね。さ、続きどうぞ」

モバP「あ、ああ。わか……った。じゃ、このまま」

保奈美「ええ、よろしく。ふふふ♪」


36 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:27:58.21 :B0NifoAc0

モバP「(とかなんとか言ってるうちに、大体説明し終わった。もちろん、膝まくらはずっとそのまま)」

モバ「……こんな感じだな。何か質問あるか?」

保奈美「いえ、特にない……ううん、聞けば聞くほど待ち遠しくなってしまったわ。ふふっ♪」

モバP「……上機嫌だな。そんなに喜んでもらえてよかったよ」

保奈美「とっても嬉しいわ。こんな良いことが一日に二つも起こるなんて」

モバP「何があったのかわからないけど、まぁよかったよ。じゃあ説明は以上だから、俺は次の仕事に」

保奈美「……次の仕事?」

モバP「え、保奈美……?」


37 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:31:07.73 :B0NifoAc0

保奈美「いったいどんな仕事なの? 私とお話しするより、一緒にいるより大事な仕事? もしかして別の子とお話しするのかしら。それはダメよ。Pさんはとっても疲れているの。今は体も心も休める必要があるわ。ええ、そうよ。だからこの後は私と一緒に家に帰るの。そしたら私はご飯を作るからPさんは待ってて。何がいいかしら。最近寒いしシチューがいいわね。私が食べさせてあげる。これでも同世代の女の子よりも料理はできるつもりなのよ。ご飯食べたらお風呂に」


38 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:35:41.32 :B0NifoAc0

ちひろ「あ゛ーお仕事大変だなー!!!! いっぱい溜まってるなー!!! 誰かさんがライブの仕事をとってきたから一生懸命働かなくちゃなー!!」

モバP「ちっひ!」

保奈美「……」

ちひろ「そういうことだからごめんね保奈美ちゃん! この人はまだまだ仕事しなきゃいけないの! もうちょっとも休む暇がないくらい!」

保奈美「……へぇ。そうなんですかPさん」

モバP「え! あ、そう、そうなんだよ! この後もちょっとうちあ」

ちひろ「デスクワーク! ですよね!」


39 :◆71NsoKrlNY :2019/02/08(金) 22:38:03.14 :B0NifoAc0

モバP「はい、そうです! パソコンとにらめっこです!」

保奈美「そう。なら、しょうがないわね。私はもう帰るわ。ライブに向けてボイストレーニングしてる」

モバP「ああ、今日は来てくれてありがとうな! 詳細はまた詰めていこう! 後日! メンバーのこと一緒に!」

ちひろ「さぁさぁ仕事ですよ! きりきり働いてくださいね社畜!」

モバP「よーし頑張っちゃうぞー!!」

保奈美「……ふふ♪ Pさん、また明日」


44 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:08:23.92 :B0NifoAc0

Case3:ミステリアスクール のあにゃん

モバP「さっきのは夢。幻。最近売り出し中の彼に言わせれば『よし、楽しくな話せたな』ってやつだ。ちひろさんにはめっちゃ怒られたが」

モバP「さて、そろそろ次の子が来ると思うんだが、ちょっと遅いな……っと、来た来た」

のあ「P。来たわ」

モバP「おう、待ってたよ。休みの日に来てくれてありがとうな」

のあ「構わないわ。あなたは私を輝かせるためにこうやって呼び出した。なら私は、それに応えるまで」


45 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:12:46.53 :B0NifoAc0

モバP「そんなに信じてくれているなら、俺も頑張らなきゃな。ところで、一つ聞いていいか?」

のあ「あなたに私のことを知ってもらうためなら、何でも聞いて」

モバP「そんな大げさなことじゃないんだけどな。ちょっと時間遅れたけど、何かあったのか?」

のあ「来る途中、思いがけない可能性を見つけた。それを見極めていたのよ」

モバP「そうか、ならしょうがないな。あともう一つ」

のあ「何?」

モバP「いつまでたい焼き食ってんの?」

のあ「……」

もっきゅもっきゅ


46 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:17:56.65 :B0NifoAc0

モバP「確かに今お昼だし、おなかすく時間だししょうがないと思うんだけどね。まさか両手に袋抱えて登場すると思わなかったよ」

のあ「……」

がさごそ……もっきゅもっきゅ

モバP「話してる途中に新しいの食べ始めない」

のあ「……可能性が、見えたのよ」

モバP「それが遅れた理由かぁ。何? 新しいお店でもできて、焼いてるの待ってて遅れたとか?」

のあ「それは違う。いつも言っているところに新しい味が出ていて、どちらにするか30分くらい悩んでしまったせい」

モバP「常連かよ……しかも訂正するところそこかよ……」


47 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:21:30.53 :B0NifoAc0

のあ「P。あなたなら、私の時間が無駄ではないことを理解してくれるはずだわ」

モバP「一応聞いておくけど、なんで30分悩んだのか教えてもらえる?」

のあ「新しい味が美味しければ、今日は良い日になる。しかし、おいしくなければ霞んでしまう」

モバP「うん、それは大変だね」

がさごそ……もっきゅもっきゅ

のあ「ふぁといっふぇ、いふものあひではふぃんふぁくのあひがふぃになり、ふぁえるまでひゅうひゅうでふぃない」

モバP「食べるかしゃべるかどっちかにしなさい」

のあ「……まぐまぐ」

モバP「そっち選ぶのかぁ」


48 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:24:29.83 :B0NifoAc0

のあ「ごくん。かといって、いつもの味では新作の味が気になり、帰るまで集中できない」

モバP「そっか。それで、どっちにするのか悩んでいたのね」

のあ「私はあなたに輝き方を教えてもらった。ならば、あなたからの仕事には全力を尽くす。そのために、必要な時間だったのよ」

モバP「ありがとう。遅刻の言い訳にはならないが、今日は打ち合わせだからいいよ。でも、ひとつ言っていい?」

のあ「何かしら」

がさごそ……もっきゅもっきゅ

モバP「あ、食べながら聞くのね。まぁいいけど。新作といつもの、二つ買えばよかったんじゃない?」

「……!?」

もっきゅもっきゅ


49 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:27:51.32 :B0NifoAc0

モバP「食べるか驚くかどっちかにしなさい」

のあ「……まぐまぐ」

モバP「そっち選ぶのかぁ」

のあ「ごくん。し、しかし、彼らは外見は同じ。同じ袋に入ってしまったら、見分けがつかない。そうなってしまったらせっかくの味の違いが」

モバP「両手に袋持ってるんだから分けてもらえばいいじゃん」

のあ「!!!???」

モバP「えぇぇぇ」

のあ「なんて、なんてこと。そんな方法があったなんて。……ふふ、やはりPには、私の見えない世界が広がっているようね」

モバP「そうだね。俺から言わせれば、のあのほうが俺の知らない世界を見てそうで羨ましいよ」


50 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:31:18.37 :B0NifoAc0

のあ「もう私は惑わされることはない。さぁ、ここまで呼んだ理由を聞かせて」

モバP「この流れで聞くのはちょっと不安だなぁ。えっとな、ライブをお願いしようと思っている。単独じゃなく、5人ユニットでな」

のあ「ライブ……私の輝きを、心を、見せるということね」

モバP「まぁうん、そんな感じ。実際に仕事を受けるかは資料見て判断ってことにしよう。あ、それ貸して」

のあ「それ、とは」

モバP「その袋だよ。これから打ち合わせするんだから」

のあ「……P。あなたは私から、食の楽しみを取り上げるというの?」

モバP「めっちゃしょんぼりしてる!? いやいや、打ち合わせ中は我慢な? 後でちゃんと返すから」


51 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:36:38.95 :B0NifoAc0

のあ「あ……なるほど、そういうこと。ふふ、急にPが遠くに行った気がして不安になった」

モバP「大げさな。まったく食べるなとは言わないけど、のあならずっともぐもぐして--なにしてんの?」

のあ「あー」

モバP「いや、だから、なにそれ?」

のあ「Pはちゃんと返してくれるといった。つまり、私に食べさせてくれると」

モバP「どんな解釈だよ!?」

のあ「あー!」

モバP「わかった! わかったからうなるな! はいどーぞ」

のあ「まぐまぐ」

モバP「ひな鳥か君は……」


52 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:40:45.55 :B0NifoAc0

モバP「(って! ペース乱されまくってまだ何もできてないじゃん。どうする? いや、もうクールさかけらも見えないから目標は達成してるけど)」

のあ「あー」

モバP「えぇ……少し我慢しようよ」

モバP「(あ、そうだ。なんか今更感があるけど、一応ちょっかい出してみよう)」

のあ「これで最後……いえ、最後ではないかもしれないがしばらく我慢するわ」

モバP「自分で保険かけちゃうんだもんな。まあいいや。はいどーぞ」

のあ「あー」

モバP「(ここだ! たい焼きと一緒に指もイン!)」


53 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:43:42.53 :B0NifoAc0

のあ「!?」

モバP「ウワーイキオイアマッテユビマデイレテシマッター」

のあ「! !! !!!」

モバP「タイヘンダーユビガヌケナイーイッタイドウスレバー」

のあ「……」

モバP「(あれ、反応がなくなった。どうしたんだろ、とりあえず指抜いておくか)」

モバP「アーヤットヌケター。……のあ?」

のあ「……ぐず」

モバP「(泣いたー!?)」


54 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:48:28.09 :B0NifoAc0

のあ「……これが、Pの出した答えなのね。ぐずっ。私という存在へ求める一つの在り方」

モバP「ご、ごめん! わざとじゃないんだ! いやわざとだけど! 決してホントに意地悪とかしたかったわけじゃなく!」

のあ「本当、かしら。ぐじゅ。私の行動を否定し、認識を排除し、可能性を放棄したわけではなないというの?」

モバP「いや行動はちょっと改めてほしいとはさっきから思ってるけど」

のあ「う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!」

モバP「ごめん! ごめんって! のあはこのままでいいから! 俺の前ならずっと! 許す! だから泣き止んで!」

のあ「……いいの? 自分でも少し特殊な存在だとは思っている。Pは、そんな私を受け止めるというの?」

モバP「あー、印象はガラッと、それはもう180度といっていいくらい変わったけど」


55 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:51:30.48 :B0NifoAc0

のあ「そう、なの。それなら」

モバP「といっても、それが悪いってことじゃないのは本当だしな。きっとどんなのあでも、俺はちゃんと受け入れるよ」

のあ「……わかったわ。それなら、私はあなたの前では、素直な自分となる。決して気取らない、本当の私として」

モバP「ああ。ぜひ、くれぐれも、ほかの人たちの前、特に業界関係者とかには見せないようにな」

のあ「ふふ。ええ、あなた以外には見せないようにするわ。私のこの感情は、あなただけにために」


56 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:55:16.34 :B0NifoAc0

モバP「ん? まぁいいか。じゃあ、今度こそ資料確認始めるか」

のあ「あ、待ちなさいP」

モバP「お、なんか気になる点でもあったか?」

のあ「あー」

モバP「またそれか! やっぱりちょっとだけ素直な自分押さえてもらってもいいかな!?」

のあ「もう無理よ。私はあなたに遠慮しない。素直で、大切なこの感情を、あなたには受け止めてもらうわ。覚悟しなさいね」


57 :◆71NsoKrlNY :2019/02/09(土) 23:57:44.56 :B0NifoAc0

よし、何とか日が変わる前に終わることができました。

それにしてもおかしい。のあにゃんから紅の波動(ぽんこつ)が出てきてしまった。あほの子も含んでいますが。


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【SS速報VIP】モバP「クールなあの子たちにいたずらを!」
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