1 :名無しさん@おーぷん:2018/11/25(日)01:53:27 :yTP(主)

甘奈「ただいまー☆」

P「お疲れ様。ダンスレッスン、どうだった?」

甘奈「イイ感じだったよー。最後のステップはプロデューサーさんにも見せてあげたかったくらい!」

P「そうか。見に行けなくてごめんな」

甘奈「ううん、全然! プロデューサーさんにはプロデューサーさんのお仕事があるんだから、いつも甘奈ばっかり見てるわけにはいかないもん」

P「それはそうかもしれないが」

甘奈「じゃあ、こうしよ? プロデューサーさんには、ライブの本番でもっとすごいのを見せてあげる☆ これで問題解決だねっ」

P「……そうだな。楽しみにしておくよ」

甘奈「えへへっ」


2 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:54:28 :yTP(主)

P「何か飲むか? たくさん動いて喉も渇いただろう」

甘奈「うん! えっとねー、何にしよっかなー」

P「俺もちょうど喉が渇いたところだし、何か飲もうかな」

甘奈「あっ、じゃあ甘奈、プロデューサーさんと同じのにしよっかな☆」

P「今日は青汁の気分だ」

甘奈「別のにしよっかな☆」

P「ちゃんと2本あるから安心していいぞ」

甘奈「やだ、別のにする」

P「今俺と同じのにするって言わなかったか?」

甘奈「いや、だって青汁が出てくるとは思わないじゃん……」

P「はは、甘奈は甘いほうが好きだもんな」

甘奈「名前も甘奈だから、そういう風に生まれてきたんだよ、きっと。というか、今のプロデューサーさんはちょっとイジワルだったと思うな」

P「ごめんごめん、少しからかいたくなって」

甘奈「千雪さんに言いつけちゃおっかなー。プロデューサーさんにイジワルされちゃったって」

P「それはできれば勘弁してほしいな……」

甘奈「プロデューサーさん、千雪さんには弱いよね。頭が上がらないって感じ」

P「ああいう大人の女性にたしなめられたりすると逆らえないだろう? 男の性だよ」

甘奈「ふーん、そうなんだ」

甘奈「プロデューサーさん、めっ!」

P「……? 急にどうしたんだ?」

甘奈「………ふーーん」


3 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:55:16 :yTP(主)

甘奈「やっぱり千雪さんに言いつけちゃお」プイ

P「な、なんだかさっきより機嫌悪くなってないか?」

甘奈「甘奈の心は甘くないんだよー。まだまだ子供だから」

P「子供だからとか大人だからとかは関係ないような気もするが……結局、何が飲みたいんだ? からかったお詫びに、ここにない物を言ってもちゃんと買ってくるから」

甘奈「……じゃあ、言うけど。プロデューサーさんに、ブラックコーヒー淹れてほしいな」

P「コーヒー? そんなんでいいのか? もっと普段飲めないようなものでもいいんだぞ」

甘奈「いいの。これ、結構わがままなつもりで言ってるから☆」

P「そうか。まあ、お願いする方がそう言うなら、それでいいけど」

甘奈「じゃあ、よろしくお願いしまーす☆」

P「豆から取ってくるとかしなくていいのか?」

甘奈「いいから! そのまま、プロデューサーさんに淹れてもらうだけでいいんだー」


4 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:55:40 :yTP(主)

P「はい、どうぞ」コト

甘奈「ありがとー☆ へー、これがブラックかぁ」

P「いやブラック自体は見たことあるだろう」

甘奈「あははっ、それもそっか」

P「確か、普段は飲まないって言ってたっけ」

甘奈「うん。なんか大人の飲み物って感じがするから」

P「じゃあ、今日はどうして」

甘奈「いつもプロデューサーさんが飲んでるものを、味わってみようかなーって思っただけ」

甘奈「プロデューサーさんと、同じものを感じたいなって」

P「………」

甘奈「……ごめん、今のなし。なんか、恥ずかしいから」

P「はは……まあ、コーヒー飲んで落ち着こう」

甘奈「うん、ありがと。いただきます」コクコク

P「どうだ? 味の方は」

甘奈「………」

甘奈「にがぁ」

P「ははっ。砂糖、持ってくるよ」

甘奈「むぅ……大人になるって、大変だなー」


5 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:56:59 :yTP(主)

その日の夜


P「………」カタカタ

P「……よし、終わり!」

甘奈「プロデューサーさん、お仕事終わった?」

P「ああ。というか、まだ帰ってなかったのか」

甘奈「えへへ……実は、お願いがあって」

P「お願い?」

甘奈「さっきね? この前友達に教えてもらった怖い話を思い出しちゃって……ひとりで帰るのが、ちょっと怖いなーって」

P「それで待ってたのか? 言ってくれれば早めに切り上げてたのに」

甘奈「それはさすがにわがまますぎて申し訳ないなーって」

P「そうか? まあ、甘奈がそう言うならいいけど……そういえば、前にも同じようなことがあったな。怖い話を思い出して、ひとりで帰りづらくなったって。甘奈の友達には、怖い話好きがいるのか?」

甘奈「あー、うん。そんな感じ」

P「?」

甘奈「ほ、ほらっ。もう結構遅い時間だし、早く帰ろ? 片づけ手伝うから☆」

P「あ、ああ」


6 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:57:48 :yTP(主)

甘奈「もうすっかり冬みたいだね」

P「もうすぐ12月だからな。今年の秋は暑くなったり寒くなったり忙しかったけど、ようやく落ち着いてきた感じだ」

甘奈「あっ、見て見て! 息白ーい☆」ハーッ

P「本当だ。寒くないか?」

甘奈「だいじょーぶ☆ このコートふかふかだから」

P「確かに、毛皮がもこもこしていて暖かそうだ」

甘奈「プロデューサーさんこそ、寒くない?」

P「平気だよ。俺のコートも、薄いように見えても防寒性は高いんだ」

甘奈「コートはいいんだけど……手袋、つけないの?」

P「家に忘れてきた」

甘奈「あー、忘れんぼさんだ☆」

P「洗濯して取り込むところまではやったんだけどな」

甘奈「それじゃあ、甘奈があたためてあげるっ」ギュッ

P「うおっと」

甘奈「えへへ、どう? 片手だけでも、繋いだら暖かいよね?」

P「……ありがとう。甘奈は優しいな」

甘奈「どういたしまして☆」

P「甘奈の熱が伝わってくるみたいだ」

甘奈「べ、べつに熱くなんてなってないからね?」

P「?」

甘奈「な、なんでもない……です。ほら、いこ?」

P「ああ。早く甘奈を帰さないと、甜花が心配してしまう」

甘奈「そうだね。甜花ちゃんに寂しい思いさせちゃうわけにはいかないし」


7 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:58:27 :yTP(主)

数日後


甘奈「………」ゴクゴク

P「………」

甘奈「にがっ」

P「大丈夫か?」

甘奈「まだまだ! 甘奈の本気はここからだ!」ゴクゴク

P「………」

甘奈「……ぷはーっ! どうだ、飲み切った!」

P「おー、すごいな。もうブラックを飲めるようになったのか」

甘奈「えへへ、日々成長してるからね☆」

P「次は青汁いってみるか?」

甘奈「それはまた今度でいいかなー」

P「残念だ」

甘奈「プロデューサーさんは、甘奈が苦味で苦しむ顔が見たいんだー?」

P「その言い方は誤解を招くからやめてくれ」

甘奈「うそうそ、ジョーダンだよ☆ さて、せっかくだしここで宿題終わらせちゃおうかなー」

P「カフェイン注入したし、いいかもしれないな。普段コーヒー飲まない子には効果もあるだろう」

甘奈「プロデューサーさんには効果ないの?」

P「ぶっちゃけ、あんまり感じてない」

甘奈「じゃあどうしていつも飲んでるの?」

P「……なんとなく、癖で」

甘奈「……大丈夫? 健康?」

P「大丈夫大丈夫。多分」


8 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:58:51 :yTP(主)

甘奈「ちゃんと体調管理とかしないとダメだよ? いつも甘奈たちに言ってるんだから、自分も気をつけないと」

P「わかってる」

甘奈「本当に?」

P「本当だ」

甘奈「甘奈の目を見て言える?」

P「言える」

甘奈「………」ジーー

P「………」ジーー

甘奈「も、もういいよ。よくわかったから……」

P(……照れてるのか?)

甘奈「と、とにかく。甘奈はこれから勉強するから」

P「あ、あぁ……俺も作業に戻ろう」

甘奈「あ……それと。今日、一緒に帰っていい?」

P「ん、どうして」

甘奈「ほら。また、怖い話を友達から聞いて……独りで帰ると、不安だから」

P「そういうことか。甘奈も意外と怖がりなんだな」

甘奈「約束だよ?」

P「わかった」


9 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)01:59:19 :yTP(主)

数時間後


P「よし、これで今日は終わりだな」

P「甘奈、そろそろ帰るぞ……って」


甘奈「すぅ……」


P「カフェインが効きづらい体質みたいだな……いや、普段から頑張ってる証拠か」

P「甘奈、起きろー」

甘奈「んぅ……? プロデューサーさん……? なんで家に……」

P「ここは事務所だ。そして今は夜の7時だ」

甘奈「………うわぁっ!? あ、甘奈、寝ちゃってた!?」

P「ぐっすりとな」

甘奈「あ、あはは……恥ずかしいとこ見られちゃった」

P「別に、お昼寝くらい普通だろう。甜花なんていつも見せてるぞ」

甘奈「甜花ちゃんは寝顔もかわいいからいいの!」

P「それを言ったら、甘奈だって寝顔かわいいからいいことになるぞ」

甘奈「そ、そうかな……プロデューサーさんがそう言うなら、そうかも」

P「とにかく、遅くならないうちに帰ったほうがいい」

甘奈「あ、うん。すぐ片づけるから」

P「俺もまだ片づけてないから、そんなに急がなくても大丈夫だぞ」


10 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:00:47 :yTP(主)

帰り道


P「今日も寒いな……やっぱりこのまま冬へ直行コースか」

甘奈「だねー」

P「でも、今日はちゃんと手袋持ってきたからな。防寒はバッチリだ」

甘奈「そうなんだ。さっすがプロデューサーさん」

P「……ところで甘奈。手袋は?」

甘奈「……家に忘れちゃった☆」

P「今度はそっちがうっかりか」

甘奈「あはは、なんか似た者同士だね。甘奈たち」

P「そうだなぁ。この前は俺が暖めてもらったから、今日はそのお返しをしないとな」

甘奈「それって、もしかして」

P「お、ちょうどよく自販機が」ピッ

甘奈「手――」

P「はい、あったかいレモンティーのペットボトル。これ握ってれば、しばらくあったかいはずだ」

甘奈「………」

P「……甘奈?」


11 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:00:58 :yTP(主)

甘奈「……お返しをするなら、同じやり方でやってほしいかも」

P「同じやり方って」

甘奈「……ん」

P「……えっと」

甘奈「プロデューサーさんから、握ってほしいな」

P「………」


ぎゅっ


甘奈「えへへ……あったかい」

P「………お礼をしているだけ、だからな」

甘奈「うんっ」


12 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:01:45 :yTP(主)

甘奈「見て見て! 星、めっちゃ綺麗だよ」

P「本当だ。なんだか、久しぶりに夜空を見上げた気がする」

甘奈「そうなの?」

P「普段、あまり意識して空を見ないからな」

甘奈「それ、もったいないかも。綺麗だよ、空」

P「甘奈がそう言うなら、これからは意識していこう」

甘奈「うんうん、それがいいって☆」

P「甘奈の元気さを、俺も見習わないとな」

甘奈「えへへ、照れちゃうな」

P「でも、お化けは苦手というわけだ」

甘奈「あはは……」

P「怖いのにその手の話を聞いちゃうのは、好奇心か?」

甘奈「まあ、そんな感じ」

P「そうか。俺はてっきり、俺と一緒に帰りたいからわざと怖い話を聞いてくるのかと」

甘奈「あはは、なにそれー」

P「ははっ、なんてな。さすがに冗談――」


甘奈「……なんでわかったの?」カアァ

P「え………マジ?」

甘奈「……マジ」


13 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:02:15 :yTP(主)

P「……どうして、そんなこと」

甘奈「ごめんね。迷惑だったよね……でも、たまには一緒に帰りたくて」

P「いや、そうじゃなくて」

甘奈「え?」

P「一緒に帰りたいなら、最初からそう言えばいいじゃないか。下手に理由なんてつけずに」

甘奈「……いいの? 理由、なくても」

P「理由、必要か?」

甘奈「……わがままかなって」

P「少しくらいわがままでいいんだよ、甘奈は。いつも頑張ってくれてるんだから」

甘奈「そう、かな」

P「そうだよ。少なくとも、俺にとっては」

甘奈「そっか……ありがと」

P「これでもう、怖い話を仕入れなくて済むな」

甘奈「えへへ……でもああいうのって、友達と話してる時は楽しかったりするんだよね」

P「おいおい、結局聞くつもりか」

甘奈「んー……かも☆」

P「まったく……女心は難しいな」


14 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:02:39 :yTP(主)

甘奈「あ、そうだ。ねえねえ、少しくらいわがままでいいって言ってくれたよね」

P「言ったな」

甘奈「なら……早速ひとつ、わがままなんだけど」




甘奈「……また、手袋忘れてもいい?」



おしまい


15 :名無しさん@おーぷん :2018/11/25(日)02:04:19 :yTP(主)

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます

大崎甘奈さん、姉妹イチャイチャもできるしPとのイチャイチャもできるハイブリッド生命体


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【おーぷん2ch】【シャニマスSS】わがままあまな
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