■関連SS
的場梨沙「ジューンプライド……」 二宮飛鳥「ブライドだね」
佐藤心「もうすぐ32歳か……」
的場梨沙「今日だけクラスメイトにしてあげる!」
的場梨沙「戦略会議よ!」 佐藤心「売り出していくぞー☆」
佐藤心「お姫様☆」 二宮飛鳥「炎の剣士」


1 :◆C2VTzcV58A:2018/11/12(月)21:34:58 :03A(主)

仁奈「せんせー! 『ひつじ』はドイツ語でなんて言いやがりますか?」

飛鳥「シャーフ」

仁奈「シャーク?」

飛鳥「それは鮫だ。シャーフ、だよ」

千佳「せんせー! 『まほう』はドイツ語でなんて言うの?」

飛鳥「Magie」

千佳「まぎー? マジックじゃないんだ……」

飛鳥「スペルは似ているけれど、発音が違っているね」

薫「あすかせんせぇ! 『ボールペン』はドイツ語でなんていいますかー!」

飛鳥「クーゲルシュライバー」

仁奈「うおー! かっけー!!」

千佳「必殺技みたい!」

飛鳥「ドイツ語はボクらの琴線に触れる要素が多いのかもしれないね」

梨沙「ねえねえ、『かわいい』ってドイツ語でなんて言うの?」

飛鳥「かわいい、か……少し待ってくれ」

飛鳥「この本によると……そうだな、『リープリッヒ』なんてどうだろう。愛らしいという意味を込めた『かわいい』を意味する単語のようだ」

梨沙「あっそれいいわね! 今度パパに言ってもらおうっと♪」

飛鳥「相変わらずブレないね、梨沙は」パタン


2 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:37:52 :03A(主)

雪美「………」

飛鳥「……? どうしたんだい、雪美。ボクを見つめて」

雪美「……今の……辞書を片手で閉じるの……かっこいい……」

飛鳥「? あぁ、これか。無意識だったんだが」

雪美「もういっかい……」

飛鳥「仕方ないな。ほら」パタン

雪美「………」キラキラ

梨沙「『悪い気はしないな……』」

飛鳥「勝手にボクの心を代弁しないでくれないか」

梨沙「でもだいたいこんな感じでしょ?」

飛鳥「まあ、否定はしない」


3 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:40:12 :03A(主)

薫「あとはどんなこと聞こうかな~」

仁奈「ドイツ語の勉強たのしいですよ!」

千佳「えーと、じゃあ次は……」

心「ハァイせんせぇ☆ ドイツ語で『しゅがーはぁと』はなんて言うんですか?」

飛鳥「………」

飛鳥「さて、他に質問は」

心「おーい、無視すんな~?」

飛鳥「小学生の勉強会に26歳が混ざってきたら無視したくもなるだろう」

心「はぁとのハートは、いつだって女の子なの♪」

飛鳥「昨日二日酔いだなんだと騒々しかったのは」

心「女の子だって、お酒が恋しい時もあるんだぞ☆」

飛鳥「はぁ」


4 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:40:55 :03A(主)

梨沙「お酒ねぇ。おいしいのかしら」

心「8年経ったら教えたげる♪」

仁奈「さけ!」

千佳「鮭?」

薫「しゃけ!」

心「シャケ弁ならここにあるぞ~♪」

飛鳥「何故あるんだ……」

心「あとコンビニのシャケおにぎりもあるぞ☆」

梨沙「シャケばっかりじゃない」

心「おにぎりはツナマヨとおかかも揃って欲張りセット!」

飛鳥「魚ばかりだな」

心「飛鳥ちゃんと対を成す存在だね」

飛鳥「自然にボクを鳥にカテゴライズするな」

薫「はぁとお姉ちゃん、おさかな好きなのー?」

心「おさかなにはDHAっていう栄養が詰まっててね? 頭がスウィーティーになるんだぞ~」

薫「へえ~~」

飛鳥「嘘を教えるな、嘘を」

梨沙「ホントは頭がよくなるのよね! テレビで聞いたことあるわ!」

心「てゆーことで、勉強会にぴったりだからみんなでお食べ☆」

仁奈「わーい!」

千佳「いただきまーす!」

雪美「……シャケ……ペロ……」

心「ペロにはペロ用のごはんをあげてね? はぁとおねーさんとの約束だぞ?」

雪美「………」コクン


5 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:42:33 :03A(主)

薫「レッスンいってきまー!」

千佳「いろいろ教えてくれてありがとー!」

仁奈「またみんなでおにぎりたべてーですよ!」


ガチャ バタン


心「次はコンビニのおにぎりじゃなくて、みんなで握ろーなー☆」

飛鳥「自分だけで愉しむものだと思っていたけれど、存外ドイツ語の辞書も役に立つものだね」

梨沙「かっこいい単語が多いのね、ドイツ語って」

心「あれ、梨沙ちゃんまだいたんだ。千佳ちゃん達と一緒に行っちゃったのかと」

梨沙「アタシ今日オフだし。事務所には遊びに来ただけよ?」

心「あ、そうなんだ。てことはパパさんはお仕事?」

梨沙「そういうこと! だから夜にパパが帰ってきたらいっぱいかわいがってもらうの!」

飛鳥「ふふ、そうか」


6 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:44:12 :03A(主)

心「なーんか、梨沙ちゃんの話聞いてるとこっちも父親が恋しくなってきちゃうよね~。はぁともたまには親孝行しないとなー」

飛鳥「親孝行、か。ボクもそろそろ、そういった年頃に差し掛かっているのかもしれないな」

心「飛鳥ちゃんはまだまだ親に甘えていい時期でしょー♪」

飛鳥「そうだろうか」

心「むしろ、たまに実家に戻った時に甘えてあげるのが親孝行なんじゃない? そういう時期って、気づいたらあっという間に過ぎちゃうもんだし」

梨沙「ハートさんならまだ甘えられるんじゃない? いつもプロデューサーにやってるみたいにすれば」

心「この前あのテンションで親に向かっていったら普通にスルーされましたー☆」

飛鳥「P相手でもスルーされていないか?」

心「それ言っちゃダメだゾ☆」

梨沙「シュガー家って全員あのテンションじゃないんだ……」

飛鳥「まあ、表札は佐藤だろうね。普通に」

心「はぁ~。はぁとももう一回くらい親にべたべた甘えたいな~」

飛鳥「贈り物をするのはどうだろう。一度くらいならあのテンションに付き合ってくれるようになるかもしれない」

梨沙「最近、何かが欲しいとか言ってなかった?」

心「孫」

梨沙「………」

飛鳥「………」

梨沙「……孫の手じゃダメ?」

飛鳥「駄目だろう」

心「あ、ワンチャンあるかも!」

飛鳥「あるのか……!?」


7 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:45:19 :03A(主)

心「この前買ってきたフランス土産に、孫の手追加しとこうっと♪」

梨沙「イブンカ交流ってやつね!」

飛鳥「確か、フランスのヴェルサイユ宮殿で撮影をしたんだったね。ドレスは生地から自分で選んだと聞いているよ」

心「そーそー♪ いや~、あれほんと素敵だったなぁ。芸術の都の煌びやかな風景、オーダーメイドのドレス、そしてプロデューサーとの縮まる距離……あ~ん! 今思い出してもスウィーティー☆ 宮殿に住むプリンセス役、最高だったぞ☆」

梨沙「いいな~。アタシもキラキラのお城に行きたい……」

心「フランスナイズされたはぁとの力、とくと見ておくれ♪ サバ? サバ? って言いながら実家に帰るところまでシミュレーションしてるからね☆」

梨沙「サバ? さっき食べたのはシャケよ?」

心「ノンノン♪ 今のは魚のサバじゃなくて、フランス語だぞ☆」

飛鳥「確か、『調子はどうだい?』だったか」

梨沙「英語の『ハウアーユー?』と似た感じ?」

心「そそ☆ てか飛鳥ちゃん、フランス語もイケるの?」

飛鳥「偶々さ。そもそもドイツ語だって大して詳しいわけでもないからね」

心「そっかー。あ、ちなみにしゅがーはぁとはフランス語で『しゅくる・くーる』って言うんだぞ~♪」

梨沙「なんかくるくるしてるわね」

心「はぁとの髪と同じでしょ♪ やっぱりはぁとってワールドワイドなアイドルだから~」

飛鳥「ポジティブだな……」


8 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:47:06 :03A(主)

心「てゆーか思い出した! 結局しゅがーはぁとがドイツ語でなんていうか聞いてない!」

飛鳥「あぁ、そういえば」

梨沙「アタシが調べてあげるわ! 飛鳥、辞書貸して?」

飛鳥「はい」

梨沙「ありがと! えーっと……日本語から探せばいいのよね?」

飛鳥「和独辞典だからそれで合っているよ」

梨沙「なら大丈夫ね。……よし」

梨沙「この本によると……」

心「あ、そこは真似するんだ」

梨沙「えっと、砂糖と心だから……シュガーハートは……『ツッカーヘルツ?』」

心「つーかヘル?」

飛鳥「軽い気持ちで地獄に行っていそうだね」

梨沙「アタシの名前だとどうなるのかな……あーでも、いい感じに名前を分けられないわね」

飛鳥「心さんのように分解できる名前というのはあまり多くはないからな……そもそも『しゅがーはぁと』の時点でうまくやっているものだと感心するよ」

心「やん、照れる~♪」

梨沙「しょうがないから『アイラブユー』のドイツ語版を調べよーっと」

心「パパさんに言う用?」

梨沙「そ♪ なになに、『イヒリーベディッヒ』? へー、なんか似てるような違うような」

飛鳥「文章の作り方自体は、英語とドイツ語に大きな違いはない。だから響きが似ることもあるそうだよ」

梨沙「今日の飛鳥、ホントに先生みたいね」

飛鳥「一応、年上だからね」


9 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:48:06 :03A(主)

梨沙「代わりに、今度はアタシがおススメのファッション教えてあげるわ♪」

飛鳥「梨沙チョイスのファッションか。興味はあるな」

心「はぁともオススメファッション教えてあげよっか?」

飛鳥「ボクが着るということさえ考慮してもらえれば歓迎するよ」

心「任しとけって☆ 芸術の都でまたひとつ成長したはぁとのセンス、見せてあげるから♪」

梨沙「そういえば、フランス語だとアイラブユーはなんて言うの?」

心「『ジュテーム』だぞ☆」

梨沙「じゅてーむ……なんかいい感じ! パパに言ってあげたら喜んでくれるかも」

心「あえて意味を教えずに言ってみるのもスウィーティーかも!」

飛鳥「しかし、ジュテームだと知名度がありすぎて、最初からパパさんが知っていそうではあるね」

梨沙「あ、そうなんだ……せっかくなら、パパをびっくりさせてあげたいわね」

心「てことは、梨沙パパの知らない言葉で攻める必要があるけど……」

梨沙「でも、アタシのパパって物知りで賢くて頭いいし……」


10 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:49:47 :03A(主)

飛鳥「ふむ。そんなキミのパパが未だ出会っていない言葉か……」


ガチャリ


蘭子「煩わしい太陽ね!」

梨沙「蘭子! 蘭子の言葉でアイラブユーってなんて言うの!?」

蘭子「にぇっ!? あ、あいらびゅっ!?」カアァ

梨沙「にぇあいらびゅ……」

心「いや照れてるだけでしょこれ」


11 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:52:14 :03A(主)

蘭子「そ、其の言葉は未だ我が魔導書には記されておらず」

飛鳥「つまりまだ生まれていないということさ」

梨沙「そっか。残念……」

心「いずれ蘭子ちゃんのハートにも、はち切れんばかりのアイラブユーが溢れる時が来るんだねぇ」

蘭子「愛……羅武……」

飛鳥「落ち着け蘭子。言葉が拓海さん寄りになっているよ」

蘭子「はっ……うむ、感謝するわ。我が右腕、灼熱のリベリオン」

飛鳥「礼には及ばないよ、我が魔王」

梨沙「相変わらず息ぴったりね、ここふたり」

心「灼熱のリベリオンって、この前撮影したっていう?」

飛鳥「あぁ。蘭子と周子さんと一緒に温泉に行った後、炎を司る剣士役をね」

梨沙「それで我が魔王とか言ってたのね。で、剣士は役の中でどんなことをしたの?」

飛鳥「魔王の為に、光の世界の王城の玉座を奪い取った」

心「はぁと姫の玉座奪われてる!?」

飛鳥「いや別にそちら側と設定は繋がっていないはずだが」


12 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:54:21 :03A(主)

心「くっ、魔王蘭子め! そっちがその気ならこっちはどんな手を使ってでも奪い返してやる……!」

蘭子「憎悪渦巻く敵意を感じるわ……」

梨沙「どっちが闇なのかわからなくなってきたわね」

心「ツインテール戦争の幕開けだ☆ いけぇ親衛隊一番槍、女豹のリサ!」

梨沙「アタシ巻き込まれてる!?」

心「やっぱツッコミがうまい子が適役かなーって☆ 槍だけに☆」

蘭子「その復讐、受けて立つわ! 魔王は全ての民の感情を受け止める器を持たなければならないのだから!」

飛鳥「ふむ。キミが乗るなら、ボクも御供するとしよう。だが気をつけたほうがいい、しゅがーはぁとは強敵だ」

蘭子「甘美なる化身……無限のスウィーティーを操る者……」

心「ふっふっふ……さあ行くぞ梨沙ちゃん! 灼熱を吹き飛ばせ☆」

梨沙「いや、アタシやるならお姫様がいいんだけど。プリンセス・リサになるわ!」

心「いきなり独立された!」


13 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:56:01 :03A(主)

飛鳥「同じ時代に王たる姫が3人……ツインテール三国志の幕開けか」

心「飛鳥ちゃーん、こっち側に来ない? はぁとと一緒に天下とろ?」

蘭子「引き抜きっ!?」

心「こうなった以上仲間を増やしたほうが勝ちだし♪」

飛鳥「残念だが、剣を捧げる相手はボク自身が決めるよ」

飛鳥「今回の役なら蘭子に。役の外なら……まあ、この先を言うのは野暮かな」

心「蘭子ちゃん気をつけなよ。こういう発言濁すタイプの部下は後で裏切る可能性高いぞ」

蘭子「えっ」

飛鳥「キミがキミを見失わない限り裏切ることはないから安心していいよ」

蘭子「ほっ……」

心「じゃあこうしよ! いっそ飛鳥ちゃんもプリンセスとして独立!」

飛鳥「どれだけ戦力を削ぎたいんだアナタは」

心「いやこれは単純に飛鳥姫が見たいだけ」

蘭子「我も!」

飛鳥「蘭子、キミもなのか」

心「よっし蘭子ちゃん! 一緒にコーデしようぜ☆」

蘭子「うむ!」

飛鳥「同時にコーディネートされると融合事故を起こしそうだ……せめて単独でお願いしたい」


14 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)21:57:10 :03A(主)

梨沙「………んー」

梨沙「なんか、アンタ達のお仕事の話聞いてると羨ましくなってきたわ」

心「おっ、梨沙ちゃんも興味出てきた?」

蘭子「我が覇道の助けになるか?」

飛鳥「もし希望があるなら、Pに伝えてみるといいかもしれないね」




ガチャリ


P「ただいまー」

飛鳥「おっと。噂をすれば、だね」

P「ん、どうしたんだみんな。俺の顔に何かついてる?」

梨沙「プロデューサー! いいところに来たわ!」ニコニコ

P「ん?」

梨沙「ちょっと、お願いがあるんだけど――」




梨沙「アタシもフランスと温泉に行きたい!」


飛鳥蘭子心「えっそっち?」



おしまい


15 :◆C2VTzcV58A :2018/11/12(月)22:00:38 :03A(主)

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
ふたり連続で来るとは思わなかった


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【おーぷん2ch】佐藤心「お姫様☆」 二宮飛鳥「炎の剣士」
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