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1 :名無しさん@おーぷん:2016/04/24(日)03:01:16 :cTG(主)

※概ねアニメ準拠
※キャラ崩壊あり
※島村さんはあまり出ません
※武内Pモノなので苦手ならスルー推奨


2 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:01:28 :cTG(主)

未央「えっ……、それって……も、もしかして」

武内P「いえ、先日のライブ成功へのお祝いと、誕生日プレゼントを兼ねて、です。
決して、その……他意はありません」

未央「あ、ああ、なるほど。そういえば、しまむー、もうすぐ誕生日だったね。びっくりしたー。
プロデューサーがしまむーに気があるのかと思っちゃったよ。色恋的な意味でさ」

武内P「私は皆さんのプロデューサーです。そんな信頼を裏切るような事はできません」

未央「さすがだねー」
(しまむー本人は多分嫌がらないと思うけどなー、最近の様子を見ている限りは、さ)


3 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:01:52 :cTG(主)

未央「で、私に相談っていうのは? まぁ、だいたい予想はつくけど」

武内P「はい、その……何かを贈りたい、そう決めたのは良いのですが、具体的に何を贈れば良いのか、というのが……問題でして……」

未央「ま、そうなるよね」

武内P「私はこれまで女性に何か贈り物をするといった経験をしたことがほとんどなく、何を贈れば良いのか……皆目見当も……」

未央「うーん。そっかぁ……」
(正直、よほど酷い物でもない限り、しまむーなら喜んで受けとってくれると思うけど)

未央「……それじゃあ、納得しないんだろうなぁ、プロデューサー」

武内P「……?」


4 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:02:20 :cTG(主)

未央「ああ、うん。こっちの話。でも、そっかぁ、贈り物、しまむーに贈り物……、うーん」
(ん。そうだ!)

未央「じゃあさ、今みたいに他のみんなにも聞いて回ってみるってのはどうかな。
さすがにプロジェクトの全員ってわけにはいかないだろうけど、もう数人、意見を聞いてみて参考にしたらおもしろ……、コホン、もとい、上手くいくんじゃないかな!
うん。きっとそうだよ! うんうん」

武内P「なるほど……より多くの意見を参考に……一理あります。良いかもしれません。……企画見当してみます」

未央「よし!じゃあそれでいこう!とりあえず私からは……う~ん。
そうだね。形のあるもの、をオススメしようかな!」

武内P「……形のあるもの、ですか?」

未央「うん。プレゼントにも色々あるからね。言葉だったり行動だったり。この場合だとパーティを開くことだったり、かな?」

武内P「なるほど……」


5 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:02:40 :cTG(主)

未央「そういったイベント自体はたぶん私や他のみんなが企画することになるからさ。
プロデューサーは純粋に贈るもの。形のある贈り物だけを考えてみてよ。他のことは私達にまかせて、さ」

武内P「……………」

未央「とりあえず私からはそれだけかな!」

武内P「……ありがとうございます。とても参考になりました」

未央「うんうん。頑張って! みんなきっと協力してくれるからさ! 良いサプライズ期待してるよっ!」

武内P「はい……本当に……ありがとうございました」

※ ※ ※ ※ ※


6 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:03:07 :cTG(主)

武内P「皆さんの意見を参考にする。その対象の1人として未央さんに勧められたのが……」

蘭子「おおっ!我が友よ!
そなたの求める導(しるべ)は既に新しき時代の滾り(たぎり)より雷光の煌めきを受け、知り得ている!!」
(プロデューサーさん、相談内容については未央さんからきいてますよ!)

蘭子「我が叡智より紡がれし真の理は、唯一無二の導き。
求められるはそなたの深淵より汲み上げられ、溢れ出し思いの奔流。
如何なる宝玉の光、財の限りを尽くそうとも至れぬ、歓喜(よろこび)の極地」
(色々考えたんですけど、やっぱりプロデューサーさんがいっぱい考えて用意するっていうのが何よりも大切なんじゃないかなーって思うんです。
高いものじゃなくていいから、想いを込めてプロデューサー自身が良いなって物を贈ってはどうでしょうか)

武内P「……………」(必死で手帳をめくる)


7 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:03:34 :cTG(主)

蘭子「結実せし我が思念、想いの実りはやがてひとひらの花弁が導く想いの剣と成ろう!」
(具体的に言うとお花ですかね。
気持ちを込めてお花を選んであげれば、きっと卯月さんにも喜んでもらえると思いますよ!)

武内P「……………」(真剣な面持ち)

武内P「……………」(脂汗)

武内P「……………」(きつく目を閉じ)

武内P「つまり……は」

武内P「……………花、ということで良いのでしょうか……?」

蘭子「うむ!(はい!)」

武内P(ほっ……)

武内P「とても、具体的で……参考になりました。あとはどんな花にすればいいかを考えなければなりませんね」


8 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:04:04 :cTG(主)

蘭子「導きの標はここに!」ぴら

武内P「……? 紙切れ……メモ用紙?
『次は此処にゆけ』地図が書いてありますね。ここに行けば良いのですが?」

蘭子「うむ! この我が力、黒薔薇を纏いし堕天使の導きのままに!」

武内P「ありがとうございました。ご協力、感謝します」

蘭子「あ、あと……そ、その……」

武内P「?」

蘭子「こ、このまえ……、私の誕生日……お食事に連れて行ってくれたの、嬉しかったです。
た、誕生日以外も……ま、また誘ってください……ね」

武内P「………!! はい。勿論です」

蘭子「今回は卯月さんを……喜ばせてあげてください」にこっ。

武内P(良い……笑顔です)

※ ※ ※ ※ ※


9 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:04:32 :cTG(主)

武内P(地図の通り来てみたがここは……)

武内P「社屋の裏庭……
こんなところに何が……?
ん? あれは……、緒方さん?」

智絵里「あっ……プロデューサーさん……」すくっ。とてとて。

武内P「どうしたんですかこんな所で。
うずくまって何を……ああ」

智絵里「はい。四つ葉のクローバーです。最近は表のお庭ではなかなか見つからなくて……」

武内P「それでこの裏庭ですか。確かにここにもそれらしき茂みはありますね……」

智絵里「それで、あの……ちょうどさっき、見つけたんです。
良かったら、これ……、その……受け取って下さい!」

武内P「私に……ですか。いつもありがとうございます。
…………これで72本目ですね」


10 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:04:59 :cTG(主)

智絵里「はいっ。わたしにはこれくらいしかできませんから……
……また明日も受け取って下さいね」

武内P「ありがとうございます。でも別に、そんなに無理をしていただかなくても」

智絵里「はいっ。でも、わたしにはこれくらいしかできませんから……
……また明日も受け取って下さいね」

武内P「あの、しかし」

智絵里「はいっ。でも、わたしにはこれくらいしかできませんから……
……ミステナイデ、明日もまた受け取って下さいね」

武内P「………………」

智絵里「受け取って下さいね」

武内P「……はい。楽しみにしています」

武内P(なぜでしょう。最近の緒方さんにはなにか得体の知れない迫力を感じます。
これが芸能人のオーラというものでしょうか。
そういえば渋谷さんや島村さんも時々)


11 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:05:25 :cTG(主)

智絵里「ああ、そうだ。プロデューサーさん。
……卯月ちゃんへのお誕生日プレゼントに、お花を……お探しなんですよね」にこっ。

武内P「……ご存知でしたか」
(良い……?笑顔です)

智絵里「ええ。……蘭子ちゃんからメールで……」

武内P(神崎さん……悪気はないのでしょうが、その……この人選はどうなのでしょう……)

智絵里「いいなぁ……卯月ちゃん、羨ましい……」ふふっ。


12 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:05:50 :cTG(主)

武内P(特に理由もやましいところもありませんが、神崎さんと誕生日に食事に行ったことは伏せておいた方が良さそうですね)

智絵里「わたしももっと頑張らなくちゃ。お誕生日まで、あと少し。もっともっと頑張らなくちゃ……もっと頑張ってもっともっともっと」

武内P「お、緒方さん! 緒方さんの誕生日は6月11日でしたね!
そ、その時にも何か、企画検討、しておきます!」

智絵里「わ、わぁっ。本当ですか? 良かったです……
卯月ちゃんがお花を貰って、蘭子ちゃんが2人きりでお食事に連れて行ってもらって……
わたしだけ何もなかったらどうしよかなって、少し不安だったんです」えへっ。

武内P(神崎さぁぁぁぁぁん!!)

智絵里「すごく嬉しいです。た、楽しみにしてますね」////

武内P「は、はい。任せてください。そ、それでは私はこれで……」


13 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:06:19 :cTG(主)

智絵里「あ、だ、ダメですよプロデューサーさん」

武内P「な、な何がでしょう……?」

智絵里「このままじゃ、私だけ何の相談にも乗れてないじゃないですか」

武内P「あ、ああ。なるほど……」

智絵里「だから私からも一つだけ、アドバイスみたいなものを……」こほん。

智絵里「お花選びには……花言葉が大切ですよ」

武内P「花言葉……ですか」

智絵里「はい。感謝を、好意を、想いを伝えたい相手に、言葉の代わりに、花と花言葉を贈るんです」


14 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:06:52 :cTG(主)

智絵里「プ、プロデューサーさんも私と同じで考えてることを伝えるのが苦手なんだと思います」(わたしはちゃんと分かってますけど)ぽそ。

智絵里「だ、だから花言葉。お花自体が持つ、大切で素敵な言葉を贈るんです」

武内P「……なるほど。さすがですね。
とても、本当に参考になりました。
それなら私にも何か花を……彼女に相応しい花を選ぶことができそうです」

智絵里「は、はいっ。お役に立てて良かったです。
……ん? あれ……?」まじまじ


15 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:07:18 :cTG(主)

武内P「私の顔に何かついていますか?」

智絵里「い、いえ。そういうわけじゃないんですが……
なにか……つらそうというか……
もしかしてお疲れですか?」

武内P「……よく、分かりましたね。周りの人間にはよく表情が分かりにくいと言われるのですが……」

武内P「最近忙しく、少しばかり寝不足で……(あと心労が少々…….)」ふらふら。

智絵里「な、なるほど。私達のために頑張って下さってるんですよね。
お疲れ様です。いつもありがとうございます」

武内P「い、いえ。失言でした。大丈夫です。大したことはありません」

智絵里「で、でもっ。む、無理はしないで下さいね!
わ、私達のために頑張って下さるのは嬉しいですが、もしそれでプロデューサーさんが倒れたりしてしまったら、みんなが……、ううん。
わたしが悲しいですから……!」

武内P「………!!」


16 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:07:43 :cTG(主)

智絵里「だ、だからっ。ほ、本当につらい時は言って下さい……
わ、わたしでも、お、お膝くらいはお貸しできますからっ……!」////

武内P「!?」

智絵里「ね、寝不足で……、つ、つらかったりしたらいつでも言ってください……ね」

武内P「そ、それは……」

智絵里「あ。やっぱり、いつでもはダメです!
み、みんなが……、ほ、他のみんながいない時だけ……二人きりの時だけに……して……ください……」////

武内P「け、検討……して……おきます」

※ ※ ※ ※ ※


17 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:08:05 :cTG(主)

智絵里「そ、それで……ですね」こほん。

武内P「は、はい。あらたまって、どうしたのですか?」

智絵里「プ、プロデューサーさんは、その……花言葉についてお詳しいんですか?」

武内P「いえ……お恥ずかしながら、そういった知識はあまり……」

智絵里「そ、そうなんですか。じゃ、じゃあ、いつもわたしがあげてる四つ葉のクローバーの花言葉についても……ご存知ない……ですよね?」

武内P「はい。四つ葉のクローバーにも花言葉というものがあるのですね。知りませんでした」

智絵里「そ、その花言葉なんですけど……わ、わたしの……」

「おお~い。プロデューサー~~~っ!!」

武内P「おや? あれは……双葉さんですね」


18 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:08:29 :cTG(主)

智絵里「あ、本当ですね。何か慌てて……プロデューサーさんを呼びに来たみたいです……」

杏「おおーい。プロデューサー~。ちょっと問題が起きてさ。急いでこっち来てよ~」

智絵里「すごく手を振ってます……行って……あげて下さい……」

武内P「しかし今、何か……良いのですか?」

智絵里「はい。わたしの話はまた今度聞いて下さい。ほら……待ってますよ」

武内P「ありがとうございます。それでは……」

智絵里「はい。卯月さんの件も頑張って下さいね」

武内P「ええ、本当にありがとうございました」

杏「ほら、行くよー。こっちこっち」

武内P「裾を引っ張らないで下さい。双葉さん……」

智絵里「………………」

智絵里「………………」

智絵里「………………」

智絵里「………………」

※ ※ ※ ※ ※


19 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:08:57 :cTG(主)

社内カフェテリアにて。

武内P「それで双葉さん、問題とは何があったのですか?」

杏「うんにゃ。特にないよ。さっきのは嘘も方便というか緊急避難というか」

武内P「えっ?」

杏「問題が起きそうだったからとっさにガードに入ったというかなんというか……ああ、もうめんどい……」

武内P「よくは分かりませんが、私を思ってしてくれた行動だったということでしょうか。
それならばお礼を言わなくてはいけませんね。ありがとうございました。双葉さん」

杏「………よく分からないのに、お礼言っちゃうんだ。なんだかなー。
良いの? 私、自分で言うのもなんだけど、問題児だよ?」


20 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:09:25 :cTG(主)

武内P「双葉さんは人を傷つけたり、いたずらに騙したりするためだけの嘘は、絶対につきませんから」

杏「………ぐ。
ぷ、プロデューサーの四方八方へのソレが大元の原因なんだけどなぁ」

武内P「まぁ………サボりたさがゆえに嘘を吐くことはありますが」

杏「………落としてくれてアリガトね。危うく落ちるところだったよ」

武内P「………?」

杏「なんでもない。そうそう。
卯月にさ、誕生日プレゼントで花、贈ろうって企んでるんだって?」

武内P「ええ。双葉さんもご存知でしたか」

杏「ん。ちょっと前に蘭子から教えてもらったよ。解読に少し手間取ったけど……
目的地聞いて嫌な予感して行ってみればあれだもんな」

武内P「そうですか、神崎さんが……
それで双葉さんもアドバイスの為に、と駆けつけてくれたのですね」

杏「ん? ああ、まあそんな感じ?」


21 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:09:51 :cTG(主)

武内P「ありがとうございます。
そこで、なんですが、双葉さんは花言葉についてお詳しいのでしょうか?」

杏「花言葉? ああ、そういう流れか。
そだねー。多少は知ってるけど、あくまでかじった程度かな。
だからこういう時は、さ」ドン

杏「素直にこれを使おうよ」

武内P「ノートパソコン……ですか」

杏「本で調べたりするのもロマンチックかもしれないけどね。やっぱこれが手っ取り早いよ。スマホよりは画面も大きいし。
ちなみに知り合いの博士とプログラマーの研究室から借りてきたから性能はオーバースペックなくらい良いはずだよ。
調べものにはいらない性能だろうけど」

武内P「なるほど。言われてみればこれが一番確実ですね。
……なぜ考えつかなかったのでしょうか」


22 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:10:24 :cTG(主)

杏「……さっきから思ってたけど顔色悪くない? 微妙に目も虚ろだし。
杏が言うのもなんだけど、ちゃんと休んだ方がいいよ?」

武内P「いえ、少し寝不足気味なだけです。問題ありません」

杏「んー。まぁ、プロデューサー自身がそう言うなら別にいいけどさ。
よっと。起動は済んだよ。ほら。これで調べなよ」

武内P「ありがとうございます。それでは……」

杏「後ろから覗くねー。まず何から調べるの?
ん? 花言葉……四つ葉のクローバー?」

武内P「ええ、先程、緒方さんから小耳に挟んだのですが、四つ葉のクローバーにも花言葉があるらしいです。
それが少し気になりまして……」

杏「うぇ!? そ、それは調べない方がいいんじゃないかなーって……」


23 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:10:59 :cTG(主)

武内P「なるほど、『幸福』『約束』。良い言葉です。
緒方さんが毎日のように私に届けてくれる、その想い、優しさに触れたような気がします……」

杏(……その後に書かれてる『私を想って』『私のものになって下さい』は目に入ってないようだね。
まぁ、今はその方が幸せか。疲労困憊が吉と出たね)

杏「さぁさっ。そんなこと調べようとしてたわけじゃないでしょ?
さくっと目的のもの探しなよ!」

武内P「そ、そうですね。しかし双葉さん、引っ付き過ぎです。
というかもう完全に肩に乗っかってるじゃないですか。
降りて少し離れましょう」

杏「えーっ。いーじゃん。これ楽だし、モニターよく見えるし。
それとも何? 杏みたいな、ちっこいのでも意識しちゃう? プロデューサー?」にやにや。

武内P「……いえ、それはありませんが、貴女もアイドルなのですから、もう少し自覚と節度を持って……」

杏「……少しはしろよなー」ぽそ。

武内P「えっ?」

杏「なんでもないよ。でもこうしないとよく見えないから今は我慢して。
ほら。さっさと調べる。決めたらお店で探したり、場合によっては取り寄せたりしなきゃならないかもしれないんだから」

武内P「そ、そうですか。なら仕方ありません。とりあえずは……」カタカタ


24 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:12:00 :cTG(主)

杏(ふーん。こうやって調べる言葉を見てると……プロデューサーが卯月のことをどう思ってるかがよく分かるな……ふーん。
……ちぇっ)

カタカタ。カタカタ。カタ。カタ。カタカタ。

杏(なんか……体調は良くなさそうだけど真剣に……一生懸命、調べてるなぁ。
ふぁあ。杏も少し眠くなってきた。
プロデューサーの肩、意外と居心地いい……
これからもちょくちょく乗せてもらおうかな……
この強面で女の子を肩に乗せてたら、人さらいか少年漫画の敵役だよね。そこそこ強キャラの…….)うつらうつら。

カタン。

武内P「……これです。これしかありません」

杏「……あ、決まったんだ。どれどれ」

武内P「花言葉……島村さんに相応しい、彼女に似合う花はこれしかありません」


25 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:12:48 :cTG(主)

杏「ふーん。良い言葉……というかあつらえたようにピッタリだね。
見た目も素朴でいいんじゃな……い?
いや、ちょっと待って。え? これ?」

武内P「はい。少し安直かもしれませんが、やはりこれしかありません。
もう他は考えられません」

杏「……いやー。もうちょっと考えてみてもいいんじゃないかな。
気持ちはわかるよ。わかるわ。わかるんだけどね」

武内P「今、神崎さんや緒方さんが言っていたことが本当の意味でわかったような気がします。
真っ直ぐな気持ち。
この想いをのせて花を贈る。それの何と素晴らしいことでしょうか。
彼女達シンデレラはさながら片足の硝子の靴に身を任せ、揺れる一輪の花のような…….」

杏「あ。こりゃもう駄目だ。ポエミーモードの上、疲れで眼がいっちゃってる。
あんず、しーらない」そそくさ。

※ ※ ※ ※ ※


26 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:13:18 :cTG(主)

杏「あー。もしもし? そうそう。わたしわたし。
そう。怠惰な妖精。それそれ。
あのプロデューサーの計画?
とりあえず選ばせるところまでは持っていったよ。
結果ちょっとまずいことになったかもしれないけれど、たぶん、お店に買いに行ったところで凛あたりが方向を修正してくれると思う。
うん。だいじょぶ。だいじょぶ。たぶんね。
ほんとだって。妖精さん、嘘つかない。
言い回しが妖精っぽくない? どちらかというとインディアンっぽい?
知らないよ。そんなダメ出し。
もう切るね。はいはーい。やみのまー」ぷつ。

杏「ふう。働いた働いた。
あとはしっかり者の凛達に任せて……おやすみー……」

※ ※ ※ ※ ※


27 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:15:11 :cTG(主)

※ ※ ※ ※ ※

わあぁぁぁぁぁぁぁっ……!

卯月「みんなーっ! 今日は来てくれてありがとーっ!! 次が最後の曲ですっ!
聞いて下さい!
s(mile)ing!」

うおおぉぉぉぉぉっ……!!!

※ ※ ※ ※ ※

杏「ねー…………凛」

凛「……なに?」

杏「卯月のバースデイ ソロライブ。良い出来だね……」

凛「うん。そうだね。凄く盛り上がってるし、大きなミス、トラブルもなかった。
何より卯月がすごく楽しそう。
本当、このまま終わらせてしまうのが惜しいくらい良いライブだったよ」


28 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:15:51 :cTG(主)

杏「杏がゲストとして無理矢理参加させられたことを除けば特にケチのつけようのない、本人にとっても、ファンのみんなにとっても最高の、この上ないプレゼントになったと思う。
……思うよ。思うんだけとね」

凛「………………」

杏「ねー………………凛?」

凛「………………」

杏「………………あれ、どうにかならなかったの?」

凛「………………何のこと?」

杏「………………舞台袖」

凛「………………」ぷいっ。


29 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:16:25 :cTG(主)

杏「眼をそらさない。
舞台袖で花束を……
『ネギの花束』を抱えて待ち構えてるプロデューサーのことだよ」

凛「………………知らない」

杏「いや、いやいやいや!
止めろよ! 止めようよ!
なんだよ! なんなんだよネギの花束って!
日本語おかしいよ!
嫌がらせかよ!
ただの買い物帰りのおっさんじゃん!
止めてくれると思ってたんだよ!
信じてたんだよ! おい! 花屋の娘!
こっち向け!!」

凛「……花言葉は『笑顔』『微笑み』だってさ。
卯月にぴったりの……良い言葉じゃない……?」

杏「ほんとにそう思ってる? 正気?
めっちゃ青臭いんだけど! バッタとかが嬉々として飛びつきそうなくらい青々としてるんだけど!
ねぇ、島村卯月の親友!?
虚ろな眼で笑ってないでこっち向けって!」

凛「あはははは。ん。じゃ、回想するね」

杏「え?」

※ ※ ※ ※ ※


30 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:17:01 :cTG(主)

武内P「渋谷さん、少しお時間よろしいですか?」

凛「えっ!? プロデューサー? どうしたの急にお店になんか来て。な、なに? 私になんか用?」

武内P「少し大切な話がありまして……渋谷さんにしか頼めない……
貴女だけしか考えられない……そういった話なのです」

凛「えっ……? ええっ……!? き、急にそんなこと言われても……
い、今、両親は少し席を外してるし……、
そういう大切な話は前もって言っておいてくれないと、私にも心の準備ってものが……」

武内P「お願いです。渋谷さん!」ガシッ!

凛「ふぇっ!? て、手を……っ!」////

武内P「ネギを」

凛「へ?」

武内P「ネギを下さい」

凛「は?」

武内P「ネギを1束売ってください」

凛「八百屋に行け」

※ ※ ※ ※ ※


31 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:17:27 :cTG(主)

凛「こんな感じだったからさ……
まさか卯月への誕生日プレゼントだとは思わないじゃない?」

杏「……あー……」

凛「そりゃ普通、追い返すじゃない?」

杏「あー……だからか……
だからネギの花ですらなく、ただネギの束、なんだね……」

凛「花が咲く気配すらないからね。普通に八百屋で買ったネギだからね。
八百屋のおばちゃんが花束の作り方を聞きに来た時点で気付くべきだったなー」

杏「サービス良すぎでしょ、おばちゃん」

凛「しきりに、ネギを~、ネギが~、細ネギの場合は~、青ネギが~、九条ネギは太さが~、それぞれのバランスと見栄えが~……
って色々繰り返し聞いてくるから、何事かと思ったけど、ついスルーしちゃったよ」

杏「そこは気づいて欲しかったかなー」


32 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:17:58 :cTG(主)

凛「おばちゃん、疲れてるのかな。かわいそう、って」

杏「凛はやさしいな~」

凛「ちなみに無農薬有機栽培らしいよ」

杏「その情報はいらないかな~」

凛「未央が急遽企画して推したバースデイライブのせいでプロデューサーの睡眠時間は結局足りないままだし」

杏「眼と思考回路が死んでるよね、あれは」

凛「当の未央はネギを抱えたプロデューサーを見て、ひとしきり笑った後、どっか行っちゃうし…….」

杏「ねー。言い出しっぺなのに……」

凛「卯月は卯月で本当、楽しそうに、きらきらと輝いてるし…….」

杏「あれがあと数分で曇るかと思うと、いたたまれないね…….」

凛「………………」

杏「………………」

凛・杏(……どうしよう)


33 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:18:35 :cTG(主)

未央「うーっす。お二人さん、お待たせー」

凛「えっ!? 未央? 逃げたんじゃ?」

未央「いやいや。さすがに原因の一端を担ってる身としちゃ、ただ逃げ出すわけにもいかないでしょー」

杏「あんずは逃げたいよ…….」

未央「気持ちはわかるけどね!
けど、しまむーの誕生日にしまむー病みオチエンドはないかなーって思ってさ!
連れてきました!」

凛「?」

未央「空手家、忍者、海外帰りの武闘派、ついでにサイキッカーと自称ロッカーです!」

杏「おおっ!」

凛「すごい!」

未央「もう力尽くで止めてもらいます!」

多田李衣菜「えっ? なにこれ? なんで呼ばれたの? 私いる?」


34 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:19:19 :cTG(主)

未央「なつきちは他のライヴの助っ人、たくみんは今日桃華ちゃんと夜の集会に出る予定があるそうだからさ、代わりにリーナで!」

李衣菜「人選おかしくない?」

未央「早苗さんも近郊で大規模な集会があるからそれを潰しに警察特殊部隊OGとして助っ人だって」

李衣菜「交通課じゃなかった? てか色々止めようよ!」

中野有香「押忍!自分が両足を崩して動きを止めます!
後は李衣菜さんを先頭に、暴れられる前に飛び込み、仕留めて下さい!」

木場真奈美「相手は寝不足で凶暴化している。
油断せず李衣菜のタイミングに合わせろ」

李衣菜「ちょ……、過大評価!!」

堀裕子「ほらほら、見て下さい! スプーン! スプーン曲がりましたよ!」

李衣菜「あ、うん。そうだね。いや、そうじゃなくて……あれ?
忍者は? 忍者……いなくね? 逃げたなアイツっ!」

未央「よし!突撃っ!」ぶぉーっ!

有香・真奈美「「おう!」」

李衣菜「ちょ! みぃおおおおおっっ!!」

凛「どこからともなく法螺貝の音が……」

杏「幻聴だよ……」


35 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:19:51 :cTG(主)

※ ※ ※ ※ ※

かくして島村卯月の誕生日はつつがなく迎えられた。

暴走した武内Pは中野有香と木場真奈美、そしてサイキックブーストによる強化を得た多田李衣菜によって鎮静化。

正気に戻った武内Pは皆に謝罪の後、ネギを持参し島村家の食卓を訪問。
家族の輪の中、スキヤキをつつきながら島村夫人の口車に乗せられ、その場で島村卯月との将来的な婚約を結ばされることとなる。
そして、それを知った神崎蘭子と緒方智絵里、渋谷凛を巻き込み、壮絶な修羅場が繰り広げられることになるのだが、それはまた別のお話。

なお、多田李衣菜は、格闘技ってロックじゃない?と間違った方向に目覚め、美城専務の紹介のもと、プロレスのリングへと活躍の舞台を移す。
そこで邂逅した謎の新人レスラー猫マスクとの因縁が話題となったりもするが、なんかもう詳細は不明である。

おしまい。


36 :名無しさん@おーぷん :2016/04/24(日)03:20:15 :cTG(主)

ネタ被り多数だったらスミマセン。

島村卯月さん、お誕生日おめでとう!

お時間拝借しました!

ちなみに、ちゃま集会参加は公式です。(未遂)


おーぷん2chに投稿されたスレッドの紹介です
【おーぷん2ch】【デレマスSS】武内P「島村さんに何か贈り物をしたいと思います」
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