1:2014/03/08(土) 20:59:36.94 :TvOaOW1R0

モバマスSSです


3:2014/03/08(土) 21:01:22.63 :TvOaOW1R0

―――― 

前川みく「よしよしハナコチャン、今日もいい天気だにゃ~」ナデナデ 

ワンッワンッ 

渋谷凛「何してるの、みく?」 

みく「おおっ、凛チャン!おっはにゃあ☆」 

凛「うん。おはよう、みく。それで、何してるの?」 

みく「ハナコチャンと遊んでるんだにゃ!」 

凛「見たら分かるよ。どうしたの?」 

みく「いやぁ~、今日はお気に入りの猫カフェに行こうと思ったんだけどね?」 

みく「なんと!今日はお休みだったのにゃぁ……」 

みく「それで、凛チャンの家に遊びに来たのにゃ!はぁ~、ハナコチャンは癒されるにゃぁ~」ギュッ 

凛「そうだったんだ」 


5:2014/03/08(土) 21:03:27.36 :TvOaOW1R0

凛「じゃあ、これ持って」 

みく「ん?リード、かにゃ?」 

凛「うん。今から行こうと思ってたけど……ハナコの散歩、みくに任せるよ」 

みく「にゃにゃぁ~っ!?」 

凛「ほら、私も行くから。ね?」 

みく「うにゃぁ~……みくは猫派なのに……」 

凛「ハナコは特別なの?」 

みく「もちろん!こんなに懐いてくれるのはハナコチャンだけにゃあ!」 

凛「ならなおさらだよ。ほら、犬の散歩なんて初めてでしょ?」 

みく「そ、それは……そうだけど」 

凛「はい、決まり。ほらほら」 

みく「にゃぁ~っ!今日の凛チャンはゴーインにゃあ~!!」 


6:2014/03/08(土) 21:05:01.65 :TvOaOW1R0

凛「なら、ハナコに聞こっか」 

凛「ねぇハナコ、今日は私とみく、どっちがいいの?」 

ワンッワンッ 

凛「ほら、ハナコもみくがいいって言ってるよ?」 

みく「にゃ、にゃんと……!」 

凛「猫カフェに行こうとしてたんだし、この後暇でしょ?」 

みく「うぅ……わ、わかったにゃ!ハナコチャン、一緒に行くにゃ!」 

ワンッワンッ 

みく「にゃぁっ?!は、ハナコチャン!早すぎるにゃあ!!」グイグイッ 

凛「ふふっ……待ってよハナコ」 

みく「凛チャンっ、みくのことも心配してにゃあ~っ!!」 


7:2014/03/08(土) 21:06:10.81 :TvOaOW1R0

―――― 

高垣楓「あっ……上手くできました……♪」 

ガチャッ 

凛「おはようございます」 

凛「……何してるの、楓さん?」 

楓「あら、凛ちゃんおはよう。お茶でもいかがですか?」 

凛「うん、ありがとう……あ、茶柱だ」 

楓「やっと茶柱、出たんですよ」 

凛「そうなんだ……よかったの?」 

楓「?」 

凛「せっかくの茶柱なのに」 

楓「いいんですよ。気にしないでください」 


8:2014/03/08(土) 21:07:43.97 :TvOaOW1R0

楓「せっかくの茶柱だから、です」 

楓「だって、めったに出ることがないんだから、茶柱が立ったら幸せでしょう?」 

楓「ですから、幸せのおすそ分けです」 

凛「……そっか。ありがとう、楓さん」 

楓「それでなんですけど、凛ちゃん。今とーっても喉が渇いてたりしませんか?」 

凛「?」 

楓「茶柱を立てるのに夢中になりすぎちゃいまして……ほら」 

凛「わっ、こんなにお茶淹れてたの?」 

楓「はい、やり過ぎちゃいました。私ってば、おっちょこちょいですね……ふふっ」 


9:2014/03/08(土) 21:09:25.17 :TvOaOW1R0

楓「でも大変だったんですよ?私左利きですから、急須が逆になっちゃいますし」 

凛「そうだね……って、どうするの、このお茶?」 

楓「……事務所に来たみんなに配っちゃいましょうか」 

楓「あ、茶柱のお茶はみんなには内緒ですよ?凛ちゃんだけ、特別です」 

凛「うん……じゃあ、いただきます」 


凛「なんだか、ほっとするね」 

楓「暖かいお茶ですから、ホットしますよ……ふふふ」 

凛「……ふふっ」クスッ 

楓「あっ、今の凛ちゃんとっても可愛かったです!もう一回、もう一回!」 

凛「……嫌です」フイッ 

楓「むー……」 


10:2014/03/08(土) 21:10:54.43 :TvOaOW1R0

―――― 

多田李衣菜「♪~♪~~」ブンブン 

ガチャッ 

凛「お疲れ様……」 

凛「何してるの、李衣菜?」 

李衣菜「おおっ、凛ちゃんいいところに!」 

李衣菜「この曲すっごく格好いいんだけど……ほら、凛ちゃんも聞いてみてよ!」 

凛「うん、ヘッドホン借りるね」 


凛「へぇ……凄く格好いいね。なんてアーティストなの?」 

李衣菜「……えっと、なんだっけ……」 

李衣菜「あ、忘れた訳じゃないよ?ちょっと思い出せないだけ……」 

凛「それって、忘れてない?」 


11:2014/03/08(土) 21:12:32.91 :TvOaOW1R0

凛「曲のデータから、アーティストの名前見れなかったっけ?」 

李衣菜「はっ!そうだったね。えーっと……そうそう、これだよ」ポチポチ 

凛「あ、このアーティスト聞いたことある。確かCMの曲とかやってたはず」 

李衣菜「でしょ?私もそれで知ったから、いくつかストアからダウンロードしてみたんだ!」 

凛「へぇー……いいね、このギターソロが好きだな」 

李衣菜「うんうん、分かってるね凛ちゃん!」 

凛「……そういえば、李衣菜はギター、弾けるようになったの?」 

李衣菜「へっ?あ、うん、弾けるように、なったよ?」ポリポリ 

凛「そうなんだ。私もベース、最近練習しててさ」 


12:2014/03/08(土) 21:13:26.54 :TvOaOW1R0

李衣菜「それって、CDデビューの時の?」 

凛「うん。あの時は持ってるだけだったけど、ちょっとずつ練習してるんだ」 

凛「元々楽器にも興味があったし、弾けたら格好いいなって思ってさ」 

李衣菜「そ、そうだねー……」 

凛「いつかライブでセッションとかもあるかなって思ったんだけど……今度プロデューサーに聞いてみよっか」 

凛「あ、こんな時間だ。またね、李衣菜」 

李衣菜「うん。またね、凛ちゃん」 


バタンッ 

李衣菜「……あれ、一人で練習してるの、誰も知らないはず……だよね?」 

李衣菜「なつきちにも秘密にしてたんだけど……うーん、凛ちゃんは鋭いなぁ」 

李衣菜「……負けてられないね、帰ったらまた練習しようっと!」 


13:2014/03/08(土) 21:14:33.80 :TvOaOW1R0

―――― 

パシャッ 

高森藍子「……♪」 

凛「何してるの、藍子?」 

藍子「あ、凛ちゃん!一枚撮ってもいいですか?」 

凛「う、うん……いいけど」 

藍子「では……はい、チーズ♪」 

パシャッ 

凛「えっと、それで……何してるの?」 

藍子「これですか?事務所の写真を撮ってるんです!」 

藍子「見慣れた風景ですけど、今日の事務所は今日しか撮れませんからね」 


14:2014/03/08(土) 21:16:30.67 :TvOaOW1R0

凛「そんなに、すぐ変わっちゃうの?」 

藍子「みんなが持ってきたものが置いてあったり、机が整理されてたりしてるんですよ」 

藍子「だからいつ撮っても、同じ写真はないんです」 

凛「あ、確かに……みんな、何でもかんでも持ってくるもんね」 

凛「ねえ藍子、事務所の写真見てもいい?」 

藍子「もちろんです♪はい、どうぞっ!」 

凛「へぇ……アルバムにまとめてるんだね」 

藍子「ええ、見たいって思った時に、すぐに見れますから」 

藍子「それに……データで見るよりも温かみがあるような気がしませんか?」 

凛「……うん。なんだか、分かるかも」 


15:2014/03/08(土) 21:17:43.70 :TvOaOW1R0

凛「へぇ……いっぱい撮ってるんだね」ペラッ 

藍子「あ、凛ちゃんが写ってる写真もありますよ?確かこの辺りに……ありました」ペラッ 

凛「えっ……い、いつ撮ったの、これ?」 

藍子「私が事務所に来てすぐかな……ふふっ、凛ちゃんはまだ表情が固いですね」 

凛「そ、そうかな?」 

藍子「だって、最近の凛ちゃんはもっといい笑顔してますよ?」 

藍子「昔はちょっとだけ、怖い人かなって思いましたけど……ほら、さっきの写真見てください」 

藍子「ねっ?」 

凛「うぅ……は、恥ずかしいからやめてよ」 

藍子「それだけ、凛ちゃんも変わったんですよ」 


16:2014/03/08(土) 21:19:21.99 :TvOaOW1R0

―――― 

神崎蘭子「ククク……これぞ我が力を開放せし呪具か……!」 

凛「何してるの、蘭子?」 

蘭子「む、蒼き歌姫か!フッ……魂の共鳴を感じる……」 

凛「え、どうしたの?」 

蘭子「我を生みせし火の国より捧げられた、禁断の呪具よ!」 

凛「へぇ、格好いいアクセサリーだね。蘭子のお母さんから?」 

蘭子「如何にも!然れば我が友、歌姫にも力を授けん!」 

凛「貰っていいの?」 

蘭子「これほどの呪具、我が手中に持て余すは愚策よ」 

蘭子「我が手には、この漆黒の十字さえあれば良し」 

凛「うん、やっぱり蘭子には黒が似合うよ」 


17:2014/03/08(土) 21:22:21.51 :TvOaOW1R0

凛「でも、こんなにいっぱい……あ、これとか私に似合いそうかな」 

蘭子「ククク……それは其方が手にすると、火の国からの文に予言されていたわ」 

凛「もしかして、蘭子のお母さんがこれを選んでくれたの?」 

蘭子「母なる大地の予言は絶対なり」 

凛「そうなんだ……これは卯月に似合いそう。こっちは未央かな?」 

蘭子「ほう……流石は歌姫ね」 

凛「蘭子のお母さん、私達の事も見てくれてるんだね」 

蘭子「……最近、家に帰っても凛ちゃんや他のみんなのことばっかりで、ちょっと淋しいですけどね」 

凛「……そんなことないよ。ちゃんと蘭子のこと、見ててくれてるんじゃない?」 

凛「多分、蘭子がみんなと仲良くしてるのが嬉しいんじゃないかな」 


18:2014/03/08(土) 21:24:14.52 :TvOaOW1R0

凛「お母さんからの手紙、持ってる?」 

蘭子「……よ、予言はどこに……あ、あった」 

凛「ごめんね蘭子、ちょっと見せて」 

凛「えっと……ほら、これ。『我が魔王にも心開けし戦友が増え、我が心は獄炎の都が如く脈動するばかり』って」 

蘭子「……そこまで、読んでなかった」 

凛「今度、蘭子のお母さんに伝えてあげて。みんな蘭子と仲良しだってさ」 

蘭子「うぅ……凛ちゃぁん……!!」 

凛「あー、ほら、泣かないの」 

蘭子「な、泣いてないですよ!」 

凛「はいはい、落ち着いた?」 

蘭子「大丈夫ですってば!」 


20:2014/03/08(土) 21:25:18.69 :TvOaOW1R0

―――― 

アナスタシア「カクダート ザブノー……えっと、むかしむかし、あるところに……?」 

凛「何してるの、アーニャ?」 

アーニャ「あ、リン。お疲れさま、です」 

凛「うん、お疲れ様。それは絵本?」 

アーニャ「はい。プロデューサーが日本語の練習に、って」 

凛「えっと……流石に絵本は酷いんじゃないかな……?」 

アーニャ「あ、違いますよ?文字はちゃんと、読めます」 

アーニャ「今度、ビブリオチェーカ……えっと、図書館で、読み聞かせするそうです」 

凛「ああ、そうなんだ」 

アーニャ「本を読んで聞いてもらうのもいい、って言われました」 

凛「うん、確かにそうかも」 


21:2014/03/08(土) 21:26:20.11 :TvOaOW1R0

アーニャ「でも……あまり自信、ないです」 

凛「そうかな?アーニャは日本語、上手だと思うけど」 

アーニャ「日本語、文字は読めます。でも、ロシア語の発音、先に来ます」 

アーニャ「だから、全部日本語で読むの、難しいです……」 

凛「そうなんだ……」 

アーニャ「だから、プラークティカ。練習です」 

凛「偉いね、アーニャ」 

アーニャ「そうだ、リン。聞いてください」 

凛「私が?」 

アーニャ「ダー。これも練習、です」 


22:2014/03/08(土) 21:27:21.66 :TvOaOW1R0

アーニャ「ゾールシュカ……あ、シンデレラ、です」 

凛(最初から不安だなぁ……) 

アーニャ「むかしむかし、あるところに……可愛くて、優しい女の子、いました」 

アーニャ「でも……女の子のお母さんとお姉さん、ニェドープリィ……えっと、意地悪?でした」 

アーニャ「ある日、お城の王子様から、ターニェツ……えっと、ダンス……?あの、リン、これは」 

凛「それは舞踏会だよ……アーニャ、ちょっと貸して?」 


凛「……シンデレラは王子様と結婚して、幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし……って、なんで私が」 

アーニャ「ハラショー……リン、さすがです……!!」 

凛「……ま、いっか。アーニャ、これで大丈夫?」 

アーニャ「ダー。リンのおかげで、分かりました。読み聞かせ、頑張りますね」 

アーニャ「……スパシーバ、リン」 


23:2014/03/08(土) 21:28:39.94 :TvOaOW1R0

―――― 

本田未央「むっ……!」ジーッ 

未央「むむむっ……!!」ジーッ 

凛「……何してるの、未央?」 

未央「おおっ、しぶりんいいところに!」 

未央「この二つの服さ、どっちがいいと思う?」 

凛「えっと……とりあえずお店入ろうよ。ウィンドウだけ見て悩むよりいいと思うんだけど」 


未央「で、しぶりんはどっちがいい?」 

凛「どっちがいいって……うーん」 

凛(未央が着る服だよね?だったらこっちかな) 

凛「こっちの明るいオレンジとかいいんじゃない?」 


24:2014/03/08(土) 21:29:57.65 :TvOaOW1R0

未央「ええっ、しぶりんはそっち!?」 

未央「ふむー……でも案外似合うかもねっ」 

凛「えっ?」 

未央「えっ、どしたのしぶりん?」 

凛「待って待って、未央が着る服じゃないの?」 

未央「いやいや、しぶりんが着る服……あっ!」 


未央「……誰のとかは置いといて、とにかくしぶりんの好みを聞きたいなーって」ピュー 

凛「未央、口笛吹けてないよ……」 

未央「い、いやー……ばれちゃったか。ごめんしまむー」 

凛「卯月もなの?ねえ、どういうこと?」 

未央「あ、あはは……これはね、ホワイトデーのお返しなんだ」 


25:2014/03/08(土) 21:31:38.24 :TvOaOW1R0

凛「お返しって……そんな高いの、貰えないよ。大したものもあげてないのに」 

未央「ううん、しぶりんに貰ってほしいんだ」 

未央「……しぶりんがいなかったら、さ。ニュージェネレーションもなかったのかなって」 

凛「そう、かな」 

未央「うん。だってさ、私達の中だったらいつも、しぶりんが最初に走ってったじゃない」 

未央「だから、私やしまむーも、頑張ってしぶりんを追い越そう!って、頑張れたのかもなーってさ」 

未央「……だから、私やしまむーからのプレゼントってことで!しぶりんお願い!」 

凛「そっか。わかった」 

未央「……っ!やったっ!」 

未央「じゃあ、こっちの明るいオレンジかなー」 

凛「えっ、そ、それにするの!?」 

未央「えー?だって、しぶりんが選んだんじゃん!」 


26:2014/03/08(土) 21:32:43.98 :TvOaOW1R0

―――― 

北条加蓮「♪~~」 

凛「……何してるの、加蓮?」 

加蓮「んー?次の髪型はどうしようかなーって思ってさ」 

凛「……自分ので試してよ」 

加蓮「まあまあ、それより見てよこれ。ツインテール凛ちゃん!」バァーン 

凛「ねぇ、恥ずかしいんだけど」 

加蓮「とりあえず写メってPさんに送ろっか」 

凛「ちょ、なんでプロデューサーに送るの!?」 

加蓮「いいからいいから。はいチーズ」カシャッ 

凛「加蓮!お、怒るよ!!」 


27:2014/03/08(土) 21:34:04.40 :TvOaOW1R0

凛「……で、なんでまだいじってるの?」 

加蓮「次は何が似合うかなーって」 

凛「それ、最初の目的忘れてない?」 

加蓮「ううん、忘れてないよ?」 

凛「次の髪型はどうしようって……あ、まさか」 

加蓮「そう!次の凛の髪型、どうしようかなって!」 

凛「……はぁ」 

加蓮「せっかく凛はこんなにいい髪してるんだから、もっと色々やってみようよ」 


28:2014/03/08(土) 21:35:09.87 :TvOaOW1R0

凛「私は別に……このままでいいと思うんだけど」 

加蓮「だからほら、こうやって結んでみたりしようよ」 

加蓮「Pさん喜ぶかもよ?」 

凛「ぷ、プロデューサーは関係ないでしょ!」 

凛「……そういえば加蓮、最近ずっと同じ髪型だよね?プロデューサーに何か言われたの?」 

加蓮「えっ!?そ、そんなことないよ?」 

凛「ほら、加蓮だって」 

加蓮「あ……」 

凛「……ふふっ」クスッ 

加蓮「あははっ」クスクス 

凛「今度、奈緒と三人で同じ髪型にしてみよっか」 

加蓮「それいいね、面白そう」 


29:2014/03/08(土) 21:37:11.95 :TvOaOW1R0

―――― 

神谷奈緒「ああっ、ついに最終巻……!!」ガタッ 

凛「何してるの、奈緒?」 

奈緒「あ、凛!見ろよこれ!」 

凛「それ、この前奈緒が貸してくれた漫画?」 

奈緒「そうそう!ついに最終巻出たんだよ!あー、待ち遠しかった……!」 

凛「へぇー……」 

奈緒「あれ、凛はどこまで読んだんだ?」 

凛「まだ三巻までかな」 

奈緒「なんだよー……早く読んでよ、ネタバレできないじゃん」 

凛「いいでしょ、読むの遅いんだし」 

奈緒「ほら、もっと読んで読んで!」 

凛「もう……どうしたの、奈緒?」 


30:2014/03/08(土) 21:38:15.70 :TvOaOW1R0

奈緒「だってさ……周りじゃ誰も知らない漫画だったから」 

奈緒「ほら、みんなにももっと知ってほしいなって……」 

凛「誰も知らないの?」 

奈緒「うん。比奈さんあたり知ってるかと思ったら、誰も知らないってさ」 

奈緒「だから凛に貸したんだけど」 

凛「……えっ?」 

奈緒「うん。凛が最初」 

凛「そうなんだ……なんで私なの?」 

奈緒「んー……だって、凛ってあんまり漫画とか読まないだろ?」 

凛「確かにそうだね」 

奈緒「だから、かな」 


31:2014/03/08(土) 21:40:22.58 :TvOaOW1R0

奈緒「凛って、あんまりアニメとかも見ないだろ?」 

凛「うん。よく見るのは歌番組とかだし」 

奈緒「あんまりそういう雑誌とかも読まないみたいだからさ」 

奈緒「だから、みんなと話すきっかけになったらなって思ったんだけど……」 

凛「……その割には、誰も知らない漫画を推すんだね」 

奈緒「い、いいだろ!?あたしのお気に入りの漫画なんだし……」 

凛「メイドさんがご主人様のために戦ってる漫画が?」ニヤニヤ 

奈緒「や、やめろってば!もう、凛!!」 

凛「……ありがとね、奈緒」 

奈緒「お、おう……あ、凛知ってる?これ、カバーを外すとさ」 

凛「……あっ、ここにも漫画描いてあるんだ……ふふっ、面白いね」 


32:2014/03/08(土) 21:42:36.97 :TvOaOW1R0

―――― 

島村卯月「これでよし、ですっ!準備完了!」 

凛「何してるの、卯月?」 

卯月「あ、凛ちゃん!何って、見ての通りお掃除だよ!」 

凛「……確かに、ちょっと物で溢れかえってきたもんね」 

卯月「だから、今日という今日は綺麗にしないと!」 

凛「うん。私も手伝うよ」 


卯月「……でも、不思議だよね」 

凛「何が?」 

卯月「こうして見てると、同じ風景の事務所って、ないんだなーって」 

凛「……それ、前に藍子も言ってた」 

卯月「藍子ちゃんもですか?」 


33:2014/03/08(土) 21:44:20.87 :TvOaOW1R0

卯月「いつも誰かが何か持ってきますし、プロデューサーさんはすぐ散らかしますから」 

凛「うん……ほら、すぐ書類で机埋め尽くしちゃうもんね」 

卯月「だから、今日は凛ちゃんと一緒にお掃除だよっ!」 


凛「これで、かなり綺麗になったんじゃない?」 

卯月「そうだね……あとはプロデューサーさんの机かな」 

凛「……でも、書類は流石に触っちゃ駄目だよね」 

卯月「うん……じゃあちょっとだけ片付けちゃおう」 

凛「……触っちゃ駄目って言ったよね?下手に弄ったらプロデューサー怒るんじゃない?」 

卯月「大丈夫、絶対大丈夫だよ!」 

凛「……もう、卯月ったら」 


34:2014/03/08(土) 21:45:33.10 :TvOaOW1R0

卯月「えっと、こうやって……あ」 

凛「どうしたの、卯月?」 

卯月「ほら、この写真」 

凛「……これ、事務所に入った時の私達だよね」 

卯月「私に凛ちゃんに未央ちゃん、プロデューサーさん……うん、あの時の写真だよ」 

凛「懐かしいな……あの頃は本当に、事務所も殺風景だったよね」 

卯月「うん。あの頃から見たら、事務所も変わったのかもしれないけど」 

卯月「こうして変わらないものも、あるのかなって思うんだ」 

凛「……そうだね」 

凛「ねえ、卯月。私と卯月と未央、ニュージェネレーションはずっと、何があっても一緒だよ」 

卯月「ふふっ、どうしたの凛ちゃん?」 

卯月「……うん。ずっと友達で、ライバルで……仲間だからね」 


35:2014/03/08(土) 21:48:08.38 :TvOaOW1R0

―――― 

凛「……何してるの、プロデューサー?」 

P「ん、なんだ凛か。休憩中だよ、座ってばっかじゃ疲れるからな」 

凛「お仕事終わりそう?」 

P「まだ全然。どうする?先に帰るか?」 

凛「ううん、終わるの待つよ」 

P「そうか。しばらく掛かるし、のんびり待っててくれ」 

凛「わかった」 


凛「プロデューサー、コーヒー淹れたけど飲む?」 

P「おお、助かる。ありがとな」 

凛「ううん、いいよ。お仕事頑張ってね」 


36:2014/03/08(土) 21:50:36.07 :TvOaOW1R0

P「よし、やっと終わった……!」 

凛「本当?お疲れ様、プロデューサー」 

P「ごめんな、残業に付き合わせて」 

凛「いいよ、私が言い出したんだし」 

P「……そうか」 


凛「ねえ、プロデューサー。あの時の写真、大事に飾ってるんだね」 

P「ん?あの時?」 

凛「アイドルが私達しかいなかった時の写真」 

P「ああ、あれか」 

P「なんて言うか……記念だからな。あれからこの事務所が始まったんだし」 


37:2014/03/08(土) 21:51:45.09 :TvOaOW1R0

凛「プロデューサーはさ、私がその頃から変わったように見える?」 

P「ん……難しいな。変わっているし、変わっていないところもある」 

凛「……そっか」 

P「みんな、成長したんじゃないか?でも、あの頃のままずっと、前に向かって走っているからな」 

P「……凛が一番成長したのは、みんなにいじってもらえるようになったところじゃないか?」 

凛「えっ、ちょっと……どういうこと、プロデューサー?」 

P「みんな、大したことなくても凛に話しかけたり絡んでいったりするだろ」 

P「最初は皆、怖がってたらしいからな。そういうことをすると凛に避けられるんじゃないかって」 

凛「……そうだったんだ」 

P「仕方ないさ。でも、うちの事務所は凛に負けず劣らず個性的な子ばかりだったからな」 

凛「うん。最初は私もびっくりしたよ」 


38:2014/03/08(土) 21:55:26.20 :TvOaOW1R0

P「その中でも輝いていられるんだから、凛は今のままでいいんじゃないか?」 

凛「……そっか」 

P「凛は凛のままでいい、それだけだろ」 

凛「うん。ずっと、私は私のまま……どこにだって、走り出すだけだもんね」 

凛「ありがと、プロデューサー」 

P「そうか。それじゃ、送ってくから帰る準備……」 

凛「あのさ、プロデューサー。今日は遅くなるから晩ご飯いらないって、お母さんに伝えてきてるんだ」 

P「おいおい……どこがいいんだ?」 

凛「どこでもいいよ。どこでもいいからさ」 

凛「早く私を連れ出してほしいな……なんてね」 


40:2014/03/08(土) 21:57:10.07 :TvOaOW1R0

以上で終わりです 

ありがうございました


元スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394279976